ミッションの再定義に基づく教育研究の高度化・機能強化|信州大学
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27 行政・地域住民と連携した保健活動 ○青少年の生活習慣病予防対策学校の長期休暇中に青少年とその家族を対象として健康的な食生活・運動習慣の提案と指導を行う国内初の「生活習慣病予防外来」、松本市・安曇野市の生活習慣病予防事業の支援、市民公開講座、学校への出前クリニックなどの生活習慣病予防の推進活動が高い評価を得ている。○高齢者の運動機能維持への取り組み在宅高齢者への転倒予防教室、骨密度や認知機能の低下遅延目的の運動教室を地域保健師と連携して継続し、高齢者の運動機能維持につながった。○肺がん検診とリンクさせた慢性閉塞性肺疾患検診行政、医療機関、医師会と連携して、肺がん検診時に慢性閉塞性肺疾患検診を行った結果、本疾患の早期発見につながり、地域の保健活動として成果があがった。○安心して妊娠出産に臨める体制の確立行政、医療機関、医師会と連携して、「出産子育て安心ネットワーク」を構築し、共通診療ノートの作成でお産難民の発生を予防した。安心して妊娠育児に臨むための情報提供を公開講座などにより継続している。○吸入療法の適切な指導に関する調剤薬局、訪問看護師との連携体制の構築喘息患者への吸入指導は医療職者の中で統一されたものが乏しく、患者のアドヒアランスも低かった。そこで、薬剤師会と連携し、吸入指導マニュアルおよび吸入手帳を作成した結果、患者は統一した吸入指導が受けられるようになりアドヒアランスも改善した。― 2.保健医療専門職者の生涯学習支援 ―看護職の地域偏在に対する取り組みや周産期医療を支える助産師の確保及び質の向上、健康寿命延伸や医療過疎対応に寄与できる保健師の育成、障害のある人のみならず、健康な高齢者への支援をも担う理学療法士・作業療法士の育成等を通じ、少子高齢化が進む長野県の医療を支えるとともに、新たなモデルの構築を目指す。― 3.地域・社会連携 ―広域な長野県の各エリアにアンテナを有する分散型キャンパスのメリットを活かした学内外の多方面にわたる連携や、長寿県・長野の特徴を活かした、地域住民の能動的な保健行動を推進するための拠点形成の取り組みや、高齢者や障害者の支援機器等の開発・研究を初めとする学際的取り組みを積極的に展開し、その成果を国内外へ広く発信する。 潜在看護師に対する復帰支援トレーナー育成事業による 復職支援の基盤整備平成20~23年度に採択された「社会人学び直しニーズ対応教育推進プログラム」で復帰支援トレーナーを育成し、潜在看護師の復職支援に大きな役割を果たした。平成23年度以降は信州大学に窓口を設け、復帰支援トレーナーが復職支援の講習会を県内各地で開催する援助を継続しており、高い評価を得ている。 助産外来の開設と助産師職能向上の支援 附属病院と連携して助産外来を開設し、県内の産科医療機関内における助産外来開設を支援した結果、多くの施設で助産外来が開設されることとなり、周産期医療提供体制の維持に貢献した。「もう一度白衣を着たいナースのために」

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