ミッションの再定義に基づく教育研究の高度化・機能強化|信州大学
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17課程として工学系研究科が設置された。平成24年、質の高い教育研究を展開し、独創的な学術研究を推進するとともに、創造性豊かな優れた研究・開発能力を持つ研究者、高度な専門的知識・能力を持つ高度専門職業人及び知識基盤社会を多様に支える高度で知的な素養のある人材を養成し、もって科学技術の進歩と地域社会、国際社会に貢献することを目的に、工学系研究科修士課程を改組し、理工学系研究科修士課程が設置された。強みや特色、社会的な役割― 1.前文 ―信州大学においては、信州の豊かな自然と文化の中で、自然環境の保全、新しい学術・文化の創造、人々の健康と福祉の向上、地域及び全国の産業の育成と活性化を目指して教育研究に取り組んでいる。理学分野では、グリーンサイエンス(環境に負荷をかけない持続的発展の可能な社会を支える基盤的科学技術とフィールドワークを中心とした自然環境の診断と保全についての科学技術を両輪とする教育研究)の考え方に基づき、教育、研究、社会貢献に取り組んできたところであり、以下の強みや特色、社会的な役割を有している。― 2.人材育成像 ―グリーンサイエンスの考え方に基づいた教育研究を実践し、環境問題等に柔軟に対応できる高度な専門人材の育成の役割を果たす。理学分野の先端科学技術を開拓できる独創的研究能力、国際社会において持続的発展の可能な社会をリードできる高度な研究能力を有する環境マインドをもった先導的な人材育成の役割を果たす。― 3.教育改革の方向性 ―能動的学習意欲をもつ理数学生の発掘と育成プログラム、環境マインドを持つ人材の養成プログラム、海外大学とのダブルディグリーやJABEEを利用した国際通用性のあるプログラムなどの特色ある教育改革を進めてきた実績を生かし、グローバルにも活躍できる人材育成を目指した教育プログラムの再編成とそれを実現する教育組織の不断の改善・充実を図る。学部等の教育研究組織の名称理学部(第1年次:210名 第3年次:10名)大学院理工学系研究科(M:434名)大学院総合工学系研究科(D:49名)沿革大正8年(1919年)旧制松本高等学校設置昭和24年(1949年)信州大学文理学部設置昭和41年(1966年)文理学部を改組し、理学部を設置昭和51年(1976年)大学院理学研究科修士課程設置平成10年(1998年)大学院理学研究科を改組し、大学院工学系研究科へ統合平成17年(2005年)大学院総合工学系研究科設置平成24年(2012年)大学院理工学系研究科設置設置目的等大正8年、信州大学理学部の母体である松本高等学校は、旧制大学への進学のための高等教育の実施を目的として設置された。昭和24年、学制改革による信州大学発足に当たり旧制松本高校を前身として、人文科学、社会科学、自然科学の各分野にわたる総合的な教授及び研究に重きをおき広い基盤に立つ専門教育を与えることを目的に信州大学文理学部として継承された。昭和41年、法律第48号国立学校設置法の一部を改正する法律により文理学部を改組し、信州大学理学部が設置された。昭和51年、科学技術の発展にともない、学部における自然科学の一般的及び専門的教養の基礎の上に、広い視野に立って清深な学識を修得させることを目的に大学院理学研究科修士課程が設置された。平成10年 (1998年)、独創性のある研究開発、地域社会の貢献を通じて、環境と調和した社会及び産業の発展に寄与することを目的として工学部・繊維学部を主体とする工学系研究科と、基礎研究を中心とした理学研究科を統合し、工学系研究科修士課程・博士課程が設置された。平成17年、基礎科学と応用科学が有機的に関連した総合的な科学研究を行い、世界的レベルの基盤技術開発を推進すると共に、地域・産学官連携研究を積極的に進め、これらの研究成果を社会に還元することと21世紀における新たな産業創成の中核を担う高度専門職業人を社会に輩出することを目的に、農学系分野を新たに加え総合工学系研究科博士課程が設置された。これに伴い、修士4理学分野(理学部)の機能強化の取り組み

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