2014環境報告書|信州大学
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2環境への取組み2-1 環境教育2-1 環境教育環境マインドの醸成環境科目群の授業題目一覧信州大学の全ての学生は共通教育科目の内、教養科目の環境科学群から、最低1題目(2単位)以上を履修します。本学の「環境マインド」教育は、単に理念や理論の教育だけではなく、教職員と学生が協力してエコキャンパスを構築し、その継続的改善という実践行動を通じて、環境問題に対する解決能力の育成を目指しています。本科目群は、私たちが暮らす信州の自然・文化的環境への興味や関心を深め、現代社会が直面している環境問題を科学的に理解し、また問題解決に向けて積極的な行動に結びつくことを目的にしています。1 環境の構造と動態 地球そのものや地球環境をめぐる問題を扱いますが、大気汚染や水質汚濁、野生生物保全、自然再生、資源枯渇、気候変動、原子力発電、廃棄物・リサイクル、地震予知などの個別の問題についても学びます。いずれの授業題目も基本的な人間と環境のあり方について考えます。2 環境と社会 人間および環境の問題を、文化や芸術、倫理、ビジネス、心理、社会、国際協力など多角的な視点からアプローチし、皆さんの視野を広げ、問題発見・解決能力を養います。環境問題を歴史という時間の流れの中で考え、地球環境と地域環境を相互に関連づけて捉えます。3 環境と技術 環境への負荷の少ない持続可能な発展を維持し、循環型経済社会システムを構築するため、顕在化している種々の環境問題を早急に解決していかなければなりません。地球環境への負荷を減らす視点やライフサイクルの視点から、環境と科学技術の新たな関わり方を考えます。● 地球環境の歴史● 環境~その人文・社会科学的アプローチ● 自然災害と環境  ● 自然環境と文化● NHKビデオで学ぶ地球環境の歴史● 農山村と環境  ● 地下水の環境科学● 宇宙放射線と環境  ● 環境問題のしくみ● 環境科学入門● 文系学生のための野外地質学ゼミ● 環境マインドを現場で体験するゼミ● 環境問題を化学者と考えるゼミ● 上高地ゼミナール● 環境社会学入門  ● 熱帯雨林と社会● 環境文学のすすめ  ● 環境と緑の文化● 人とすまい  ● 森林科学概論● 信州の環境と社会  ● 信州の強みを生きる● 生態資源論ゼミ  ● アジア環境白書ゼミ● 自然活動論ゼミナール  ● 自然と人間を考えるゼミ● 環境心理学ゼミ  ● ドイツ環境ゼミ● 環境と経済の関係について考えるゼミ● 環境と生活とのかかわり● ライフサイクルアセスメント入門● グリーンテクノロジー ● 自然環境マイスターによる環境保全活動の実践● 森林サイエンス● 環境配慮素材と自然エネルギー● 材料の科学と技術(エネルギー・環境分野)● 材料の科学と技術(情報・バイオ分野)● 技術とエネルギーの入門ゼミ(技術・環境分野)● 自然科学館に学ぶ生命系環境再創生題目名題目名題目名■『自然環境と文化』(授業の概要)  はじめに人類学とは何かということを概説します。その上で、人類学的な知見にもとづいて、食文化、健康と病、病と癒し、死と儀礼、音楽・舞踊、装いといった項目について自然環境と密接に関わりながら生きている人々の文化を紹介します。また同じ項目について、私たちの文化のありようについても紹介し、今後、私たちが自然環境とどのように関わりながら生きてゆけばよいのかということについて考えます。■『環境社会学入門』(授業の概要)  主な論点として、第一に環境問題の加害・被害構造、制度・組織の特性、第二に環境行動・運動の契機とその結果、集団行動の困難・障害、第三に環境の歴史・価値・思想、生業とのかかわり、などについて、世界中で起こっているさまざまな環境問題を例に考えていきます。また、環境社会学は、人間が作り出した環境問題の解決を志向する「行動する社会学」でもあります。 受講生には、この講義を通じて、自らの生活実践への示唆についても積極的に学びとってくれることを期待します。■『環境と生活とのかかわり』(授業の概要)  環境調和型社会の形成は、製品やサービスの提供側と消費者の協同で行われなければなりません。そのため地球環境問題の取り組みを概観しながら、生活に身近な環境法規、製品やサービスの環境影響評価手法(ライフサイクルアセスメント)、組織と利害関係者のインターフェースになる環境報告書・環境ラベルなど環境情報の見方、身近な製品やサービスにおける環境への取り組み事例、カーボンオフセットなどを中心に講述し、環境と日々生活とのかかわりについて考えます。また、信州大学の全てのキャンパス・学部・学科で取り組んでいます環境マネジメントシステムと環境保全活動について解説します。34

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