「改 地震に備える」H26報告書|信州大学
40/74

図3-3- k ボーリング柱状断面図(鎌田―中央―北深志)この図は、図3-3- D と一緒に見ていただきたい図です。松本城から松本駅周辺には、シルト層などの細粒な地層が厚く堆積しています。この付近には、かつて沼地や湖のようなものが広がっていた可能性が高いのですが、その下の基盤も窪地状に周辺より深くなっています。この窪地(低地)にむけて、古くから女鳥羽川や薄川・田川などから多量の砂礫が運搬され、厚く堆積してきたのでしょう。山地から流れ出す水は盆地に出ると表流水としてだけでなく、地下水としても流れます。松本城から松本駅周辺には、源智の井戸や女鳥羽の泉などの古くから利用されてきた湧水井戸がたくさんありますが、それらはいずれも地形や地層の変化する場所などで地表に湧き出しているものです。─40─

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です