「改 地震に備える」H26報告書|信州大学
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図3-3-D 揺れやすさマップと各地の地盤4 [渚1丁目―中央―県1丁目]断面松本市内では軟らかい地層(新しい)が最も厚く分布する地域です。断面図の薄いブルーで塗られた地層が、泥を主体とした細粒な堆積物です。なぜ、そのような地層ができるかですが、北から女鳥羽川、東から薄川、南から田川が流れ込んで合流する付近であること、西側からは大きな流域を有する梓川がたくさんの土砂を運んできており、流れ出る出口をふさぐような効果をもたらしていたと考えられます。松本地域に人々が定住しはじめるごく直前まで、松本城の周辺は、小さな湖沼、または湿地となっていた可能性が考えられ、北松本駅の工事で地下を掘った際には、厚くて軟らかい泥の堆積物が観察されました。─26─

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