「改 地震に備える」H26報告書|信州大学
20/74

3-3-A1図3-3-A 揺れやすさマップと各地の地盤1 [岡田―浅間温泉]断面断面図のほぼ中央に女鳥羽川が北から南に向かって流れ、女鳥羽川の西側部分には礫質土がみられます。これは、大きな流域をもつ女鳥羽川が、上流から多くの礫を運び、これが長い年月をかけて堆積したものです。締まり具合は良好で、ほとんど地表付近に「建築支持基盤」が存在しています。現在の女鳥羽川は、自身がつくった堆積物を浸食し、河床を下げ(西側にやや明瞭な段丘を形成しながら)流れています。一方、浅間温泉付近には、シルトなどの軟らかい地層が堆積しています。ここは女鳥羽川が上流から多くの礫を運んで堆積するような場所ではなく、川と背後の山に挟まれて、多くの湧水やそれによる小さな湖沼や沼地が存在していたところなのでしょうか。─20─

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です