2015工学部研究紹介|信州大学
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写真サイズ高さ2.65cm×幅3cm配置位置横0.5cm、縦7.42cm環境機能⼯学科研究から広がる未来卒業後の未来像環境機能⼯学科研究から広がる未来卒業後の未来像環境調和フラックス法により作製したルビー結晶。ハートの形のルビーコーティング(左)と自形の発達した六方両錐ルビー結晶(右)海中での貝殻(硬組織)やサンゴの形成メカニズムを模倣した環境調和プロセスによる二酸化炭素の固定化(炭酸カルシウム結晶の育成)⼤⽯研究室地球は、たくさんの鉱物(結晶)を創り出しています。美しく輝くダイヤモンドやルビーに代表される宝石もその一つです。大石研究室では、手嶋研究室・我田研究室とともに自然界で鉱物が成長するメカニズムを学び、ラボレベルで地球環境を模した環境調和フラックス法でさまざまな高機能結晶を創成しています。フラックスをキーワードにした結晶育成では、世界の研究を先導している研究室です。フラックス法で育成できる『とても美しい結晶』に魅了されながら、次代を担うエコマテリアル&エコテクノロジーの研究・教育に真摯に取り組んでいます。結晶は、原子やイオンが三次元的に規則正しく配列しています。その規則的配列は、物質の究極の物性を与えます。その物性を利用する結晶材料は、社会でとても重要な役割を果たしています。同研究室が取り組むフラックス法は、物質の融点よりもはるかに低い温度で高品質な結晶を育成できるエコテクノロジーです。フラックスが拓く最先端・高機能結晶材料には、地球の未来を守る希望がいっぱい詰まっています!当研究室では、エコマテリアル&エコテクノロジーに未来を託す研究者・技術者が大勢巣立っていきます。そのため、卒業生は化学・材料系をはじめ、自動車、電機、機械などの幅広い分野で活躍しています。大石修治教授1974年に群馬大学大学院を修了後、同年信州大学工学部助手、助教授を経て、2000年より現職。名古屋大学で工学博士を取得(1985年)。2009年より信州大学評議員、2012年より信州大学工学部長。鉱物成⻑の不思議を探る!環境調和フラックス法による⾼機能単結晶の育成次世代電気自動車への搭載をめざす全結晶型リチウムイオン二次電池(LIB)。コイン型LIB(左)とLIB用結晶の構造(右上)と写真(右下)海外の国際学会(フランス,イタリア,韓国など)および国内最大の大学見本市で発表する凛々しい未来の研究者たち(研究室学生)⼿嶋研究室『未来の車へ、夢の結晶電池を研究中』われわれが住む地球から学ぶことはとてもたくさんあります。手嶋研究室では、大石研究室・我田研究室とともに“地球・自然に学び、地球・自然を守る”をキーワードに、次世代のエネルギー・環境材料の創成をめざしています。特に、自然界で結晶(宝石や鉱物など)が成長するメカニズムをお手本にしたフラックス法(溶液の過飽和度の制御により結晶を育成)を基盤に、物質表面の組成や形状を自在に操っています。新しい材料の創出、新機能の付与あるいは性能の飛躍的向上を実現できる結晶薄膜作製技術を日々研究・教育しています。結晶とは、原子や分子が規則正しく並んだ物質で、物質そのものの性能を最大限に発揮します。その結晶を地球はたやすく作ります。同研究室では、次世代エネルギー(蓄電池・太陽電池・燃料電池)、ソーラー水素製造(太陽光で水を分解)、環境有害物質の無害化など様々な分野で活躍する“ウルトラマン”のような地球を守る優れた結晶材料をこつこつと作っています。日々の努力の積み重ねが、自身の未来を切り拓きます。同研究室からは、エコマテリアル&エコテクノロジーマインドをもった学生が巣立っていきます。そのため、卒業生は化学・材料系をはじめ、自動車、エネルギーや電機など幅広い分野で研究者・技術者として活躍しています。手嶋勝弥教授名古屋大学で博士(工学)を取得後、2005年信州大学助手を経て、2011年より現職。研究分野は無機化学、表面科学。夢七訓を胸に刻み、日々研究・教育に励む。元々、丸坊主で白球を追い続けた野球少年。努⼒の結晶!次世代エネルギー・環境材料を切り拓く結晶薄膜〜フラックスの挑戦〜65

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