2012環境報告書
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■ 男女共同参画推進への取組み 信州大学では、男女共同参画社会の実現に向けて様々な取組みを行う中で、平成23年9月に文部科学省科学技術人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業」に採択され、同月に信州大学男女共同参画推進委員会を設置、翌月には信州大学女性研究者支援室(愛称SuFRe(スフレ))を開設するなど、組織整備も進んでいます。 平成23年12月には、「信州大学男女共同参画宣言」、「信州大学男女共同参画基本方針」、「信州大学男女共同参画行動計画」を制定し、公表しました。また、「女性教員比率向上のためのポジティブアクション」を実施し、女性教員の採用に努めています。 平成23年11月25日には、男女共同参画推進の本格的なスタートにあたって、現文部科学省高等教育局長板東久美子氏をお招きし、女性研究者研究活動支援事業のキックオフシンポジウムを開催しました。現代社会において、国立大学の男女共同参画が重要であることについて講演があり、これから信州大学はどのように男女共同参画を進めていくのかといったテーマでパネルディスカッションも行われ、約300名の教職員・学生が熱心に聞き入りました。 平成24年2月29日には、第2回男女共同参画シンポジウムを開催しました。本学における信州大学の女性研究者支援事業についての説明と「大学における男女共同参画の推進-先行事例から学ぶ-」と題し、先行して女性研究者支援に取り組んでいる3大学の代表者によるパネルディスカッションを行い、約200名の教職員・学生が参加しました。 このように、男女共同参画宣言等の公表や組織体制の整備、2回のシンポジウム開催などの意識啓発活動を行い、本学が男女共同参画を推進していく姿勢を学内外に示しました。このほか、信州大学における男女共同参画の推進に関するアンケート調査結果概要報告書、育児・介護のためのガイドブック、女性研究者支援室のニュースレター、女性研究者支援室事業概要パンフレットなどの刊行物やホームページを通して情報を発信し、多様な人材が育ち、活躍できる環境づくりを目指して活動しています。シンポジウムの様子■ ハラスメント防止への取組み 信州大学では、職員及び学生等が、性別、職種、出身、国籍及び民族等を理由とした差別や偏見並びに人権侵害としてのハラスメント等を受けることのないよう並びに差別や偏見等によって職務上又は修学上の不利益を被ることのないよう、人権擁護及び人権侵害の防止等並びに男女共同参画の推進に関する活動を行うことにより、基本的人権の尊重と男女共同参画社会づくりの推進に寄与することを目的に「信州大学イコール・パートナーシップ委員会」を設置しています。 また、ハラスメントの防止及びハラスメント相談への適切な対応のために、各学部等に「ハラスメント相談員」を置き、所属学部等にかかわらず相談できる体制を整えています。 平成23年6月10日には「ハラスメント相談員研修会」を開催し、ハラスメント相談員の他、学生委員会委員にも参加していただきました。 研修においては、講師からの講義の後、過去に本学のハラスメント相談員として相談を受けた経験を持つ相談員の方から事例発表を行い、その後、発表事例を題材として、活発なグループ討議を行い、検討結果を発表しました。 今回新しく相談員に委嘱された方の参加もあり、具体的事例をもとにグループで検討することにより、今後の相談員としての活動にイメージを持たせることが出来る内容となりました。 研修を受けた相談員からは、実際の事例や流れを聞くことができ参考になった、相談員としての立場・役割が確認できた等のご意見をいただきました。 また、平成23年11月から翌年2月までに、(財)21世紀職業財団から派遣された講師を招き、8部局で部局長主催のハラスメント防止研修会を開催し、教職員のハラスメント防止に関する意識の向上を図りました。 その他、学内に掲示するハラスメント防止に関するポスターや新入生へ配付するクリアフォルダーのデザインを一新し、教職員及び学生へのハラスメント防止に関する啓発活動に取り組んでいます。ハラスメント相談員研修会の様子働きやすい・学びやすい環境づくり546

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