2012環境報告書
29/52

本研究は、中学生による省燃費競技車製作のための自学用ディジタルコンテンツの開発をおこなった。燃費の良さを競い合う省燃費競技大会には、中学生の部もあり、本学附属長野中学校も参加し、全国大会で活躍している。自学用ディジタルコンテンツを開発することで、興味・関心の高い中学生の学習支援を考えた。省燃費競技に携わる県内指導教員のヒアリング調査および専門的な省燃費競技車製作における知見を基に、製作基本編、エンジン編、トラブルシューティング編の3つの教材を開発した。開発した教材を、省燃費競技車製作に取り組む中学生42名を対象に試用し、肯定的な評価を得ることができた。中学生による省燃費競技車製作における自学用ディジタルコンテンツの開発小西 陽一卒業論文教育学部2-1 環境教育 本研究は、中学校技術・家庭科技術分野(技術科)を対象に、GBS理論を用いて、栽培技術における技術と環境とのトレードオフの理解を促すことのできるシナリオ型栽培ゲーム教材を開発した。シナリオは、主人公が社長から新部門である農業部門を成功させるよう命じられるところから始まり、高収量・高品質かつ環境負荷の少ないミニトマトの栽培を目指すストーリーで進行する。学習者は、栽培の作業やトラブル場面に対し、複数の情報源から情報を得ながら、栽培技術と環境負荷とのバランスを考え自ら判断していく。開発した教材は、中学1・2年生203名を対象に評価を行い、教材の教育効果を確認できた。 なお、大手ソフトウェア会社であるジャストシステム社から、この研究をベースにした学習ソフトウェアが本年度製品化される予定である。栽培技術におけるトレードオフの理解を促すシナリオ型栽培ゲーム教材の開発と評価増田 千秋卒業論文教育学部卒業論文28

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です