2012繊維学部
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現在、私は(一財)カケンテストセンターにおいて、製品の物性評価を担当しています。繊維を学ぶなら信州大学繊維学部といわれるように、繊維学部で学んだ卒業生への社会の評価は高く、実際、国際的な繊維検査機関である当協会にも繊維学部の卒業生が多数在籍しています。その同僚たちに負けないよう世界で通用する検査士としてこれからも取り組んでいきたいと思います。一般財団法人カケンテストセンター資材テストラボ グループリーダー辻 創さん2006年卒業現在、私はコンシューマー向けインクジェットプリンター(国内シェアNo.1機種)のプロダクトリーダーを担っています。大学時代の思い出は様々ですがその中でも一番記憶に残っているのは、鞭毛の屈曲機構を模倣した水中推進機構の開発に向けて研究室の仲間と助け合いながら研究を行ったこと。実験室を水浸しにしたり…、様々な失敗をしながら一生懸命研究に取り組んだことは忘れることができません。セイコーエプソン株式会社IJP・LP企画設計部 主事柴崎佳秋さん1998年卒業現在、製品の特許出願を担う私が、知的財産という言葉に出会ったのは、大学生の時。当時、理系学部では珍しい「知的財産」の授業でした。その授業を通して、特許に関わる面白さを感じたことが、仕事選択に繋がっています。特許を得たときのやりがいを胸に、これからも知的財産に関わっていきたいと思います。大学時代の授業が今の私に繋がっている。セイコーインスツル株式会社 知的財産部冨岡百恵さん2008年卒業98%約就職率※出典:週刊東洋経済2010.10.16『本当に強い大学』繊維学部の就職率は約98%。就職難といわれる昨今でもこの数字に変化はありません。 国、理工学系トップの就職率を実現。Future04企業との結びつきの強さ充実のキャリア支援体制当学部で行われている研究は、製品に直結した内容が多く、様々な企業と共同研究を展開しています。共同研究により、研究成果が製品化されている物も多数存在するなど、企業との結びつきが非常に強い学部であることも高い就職率を実現する一つの理由といえます。学生が学部内でインターンシップを体験できるファイバーイノベーション・インキュベーター(Fii)施設が運用を開始するなど、大学で何を学ぶかだけでなく、将来どんな職業に就いて仕事をするのか、学生が社会に出て活躍できる能力を育める充実の支援体制を整備しています。※研究者として真理を追究していく。様々な失敗をしながら行った研究の思い出。私は産業的に有用なタンパク質の生産を研究しています。テーマこそ違いますが、現在の研究は大学時代の延長。タンパク質を作らせる微生物(酵母)の性質や特徴を解析し、さらに遺伝子レベルでの改変を加えることで、有益な酵母を創製することを目指しています。研究者としてこれからもつねに真理を追究していきたいと考えています。独立行政法人 産業技術総合研究所 糖鎖医工学研究センター喜多島 敏彦さん2002年卒業繊維を学ぶなら信大、社会からの評価は高い。テニスやバドミントンのストリングを開発する。大学時代、繊維はもちろんのこと、有機、無機、物理化学等を学んだ私は、現在、テニスやバドミントンのストリングの研究および新製品開発に取り組んでいます。ラケットが同じでもストリングが異なるだけで、ホールド感や振動吸収など全く違うラケットに感じることもあり、プレイにとってストリングは非常に重要なものです。繊維に関する幅広い知識を土台に、ストリングを革新し、多くのプレイヤーに使われる商品開発を目指して、日々、研究に取り組んでいます。株式会社ゴーセン 研究開発センター 山浦忠昭さん2009年卒業13
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