2012繊維学部
12/36
日本プロセス株式会社において、私は自動車のエンジンシステムのソフトウェア開発を行っています。自動車のソフトウェアは自動車工学に基づいて設計されますが、その他にも、力学、電気工学、流体力学などあらゆる化学、物理学の知識が必要です。その時に役立っているのが、大学時代の多様な学び。繊維学部だからこそ身につけることができた幅広い分野の知識を最大限に生かし、日々、ソフトウェアの設計、構築に取り組んでいます。現在の仕事に役立っている大学時代の幅広い学び。日本プロセス株式会社 エンジニア 青木 紗矢子さん2004年卒業大学時代、私は「『カタツムリ』の動きを規範とした福祉用移動エアマットの開発」をしており、その時、学んだのが、自然界の生物の動きから新しい技術の可能性や物事を見る観点です。その観点は、臨床検査機器開発設計者として働く現在においても非常に役立っています。5年、10年先を見据えた製品研究という大きなやりがいのある職場で、これからも信州大学繊維学部で学んだ観点をもとに、取り組んでいきたいと思います。アークレイ株式会社 研究開発部田中貴茂さん2007年卒業 現在私は、世界第2位の米国系製薬企業Merck & Co., Inc.の日本法人であるMSD株式会社で品質部門の部門長として働いています。養蚕学校として歴史のある繊維学部で繊維にかかる昆虫や植物を含め、幅広く生物や化学に関する勉強ができたことが、大きな責任を伴う薬の品質保証を担う私の礎になっていることは言うまでもありません。我が国トップの就職率を誇る繊維学部繊維学部が就職に強い3つの理由04未 来5位大学就職率ランキング全理系学部で5位ですが、医学部などを除く、理工系学部においては、トップとなっています。繊維学部の就職率は、理系全体で第5位。そして、理工系学部では第1位を誇っています。国内外の様々なフィールドで活躍している卒業生メッセージをお伝えします。新しく、面白い技術の追求が、我が 製品開発に対する即戦力型人材を育成企業において製品開発を行うためには、専門的な知識だけでなく、幅広い知識を融合し、新しい価値を創造する能力が求められます。幅広い分野を学び、製品開発に対して即戦力型の人材育成を行う繊維学部の学生に対する企業の評価は非常に高いといえます。※大学時代の学びが現在の礎に。深海環境に眠る生物資源、鉱物資源、エネルギー資源を見つけるためのセンサー開発に取り組む私の根底にあるのは、大学時代の研究生活。自分で装置を組み立て、プログラムし、生物から抽出し、試行錯誤と継往開来を行う日々は今も変わりません。生命の不思議にとりつかれ、自然が隠している謎を覗き見るために、冒険もあり、科学もあり、夢もさがす研究を行い続けられています。これには、人と人とのつながりが大切です。独立行政法人海洋研究開発機構 海洋工学センター海洋技術開発部 先進計測技術グループグループリーダー三輪哲也さん1986年卒業生命の不思議に魅了され、研究を続けている。MSD株式会社 品質部門長新井 仁さん1993年卒業5年、10年先を見据えた製品研究を行っていく。12
元のページ