生活ガイド2010-2011
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ウルトラスマツモト(信大OB)3代目コールリーダー小松 洋平さん 信州大学の前身校の1つである松本高等学校は、1919年に全国9番目の旧制高等学校として開校。臼井吉見や北杜夫などの文学者たちも学びました。1949年には国立新制大学の発足にともない、信州大学文理学部となりました。1973年まで使われた校舎は国の重要文化財に指定され、現在はあがたの森文化会館として往時の面影を伝えています。松本は、日本で最も古い小学校に挙げられる旧開智学校もあり、古くから教育に力を入れ、学生をあたたかく育んできた街なのです。 日本フットボールリーグ(JFC)に参戦する松本の地元チーム「松本山雅FC」に熱い声援をおくる大勢のサポーターの中でも、とくに中心的な役割を担っているのが「ウルトラスマツモト」の仲間たち。3代目コールリーダーを務める小松さんは、信大人文学部の卒業生だ。 在学時代にゼミの先輩に誘われて応援に参加したのをきっかけに「山雅愛」に目覚め、石川県出身にも関わらず、卒業後も松本を離れずに身近に山雅FCを応援する道を選んだ。「大学時代を振り返ってみると、もちろん勉強にも力を入れましたが、何より毎週末にサッカーの試合を見に行ったり、松本の人たちといろいろな場所を飛び回っていた印象が強いですね。まわりには気持ちのいい人ばかりで、自分がその中にいるのが本当に楽しいと思えるようになっていたんです」といい、気がついたら松本が地元だと感じるようになっていたと笑う。ゼミの先輩からの誘いがきっかけで、僕はいま、ここにいる。 応援を指揮するコールリーダーとして心がけているのは、初めてスタジアムを訪れた人もすぐに馴染めて一緒に応援できるような体制づくり。「松本の人は、やる!となったらまとまりが凄くいい」とサポーターのチームワークの良さを絶賛。松本に根ざした自身の経験を踏まえ、信大の後輩たちに対しても「松本は人があたたかい。恥ずかしがらずに自分の興味を持ったものに飛び込んでいける環境だと思うので、自分が本気になれるものをひとつでも見つけて欲しい」とエールをおくってくれた。飛び込んでしまえば、松本の人はあたたかく迎えてくれる。気のいい仲間に囲まれて、松本を地元と感じる意識が芽生えてきた。「松本山やまが雅FC」サポーター集団 「ウルトラスマツモト」コールリーダー信大応援団2No.2010年シーズン、地域リーグから悲願のJFL昇格を遂げた「松本山雅FC」。その快進撃の背景に、スタジアムに響く大声援で選手と観客の心を奮い立たせたサポーター集団「ウルトラスマツモト」のコールリーダー・小松さんの姿があった。サッカーで背番号12番はサポーターの証し。実際にプレーするイレブンに次ぐ12番目の選手としてスタンドから試合に臨む。04Guide of Campus LifeSHINSHU UNIVERSITY

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