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令和3年度信州大学大学院入学者等への学長メッセージ

  1. 令和3年度信州大学大学院入学者等への学長メッセージ

令和3年度信州大学大学院入学者等への学長メッセージ (2021年4月)



 信州大学大学院5研究科に入学された新入生の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。より高度な教育研究環境での学修を志し、大学院へ進まれた皆さんを、信州大学を代表して心から祝福し、歓迎いたします。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、学部入学式は2部に分け、合同による大学院入学式は行わないこととしました。三密を回避するための判断です。学生やご家族の皆様、ご来賓とともに晴れの門出をお祝いできないことは、我々にとりましても苦渋の決断ですが、何卒ご理解下さいますようお願い申し上げます。そのため、大学院入学生の皆さんには、本メッセージを動画配信させていただきます。

 信州大学大学院5研究科に入学した新入生の皆さんは、コロナ禍の中、大学院進学に向けて一生懸命に取り組んできたことと思いますが、その努力に対して敬意を表すると共に、暖かい愛情を持って皆さんを支えてこられたご家族の方々をはじめ関係するすべての皆様に心よりお祝い申し上げます。

 大学院における新たな生活に対しては期待や希望があるとともに、コロナ禍という現在の状況に大きな不安もあるかと思いますが、皆さんがこれまでに培ってきた力だけでなくこれから様々な力を身につけていただき、有意義な学生生活を送っていただければと思っております。そのために、教職員一同でお力添えできればと思います。

 さて、信州大学では、教育組織の改組を順次進めてまいりましたが、昨年4月の大学院総合人文社会科学研究科の設置と教育学研究科の改組で、一区切りつきました。今年度2021年度には、総合医理工学研究科(博士課程)及び総合人文社会科学研究科(修士課程)が完成年度(改組後最初に入学した学生が卒業あるいは修了する年度)を迎えます。これで改組したすべての大学院研究科が完成年度を迎えることになります。今後とも多様なご意見を取り入れながら、不断の見直しを行っていきたいと考えております。

 ところで、皆さんは「偉大な人々は目標を持ち、そうでない人々は願望を持つ。準備を怠るものには、チャンスは絶対に訪れない。」という言葉をご存知でしょうか。この言葉は、19世紀、微生物の発見によって、予防医学の基礎を確立したルイ・パスツールの言葉で、私の好きな言葉のひとつです。何度か祝辞等で使ったことがあります。目標と準備の重要さを表した言葉ですが、ぜひ高い目標を掲げ、それに向かって突き進んで下さい。また、社会に出るための十分な準備を大学院時代に行って下さい。その準備は必ず人生において活かせると信じ、様々な取組に挑戦してほしいと思います。

 挑戦と言いましたが、皆さんは大学院に何を目指して入学したのでしょうか。純粋に研究を極めたいと思っている方、企業で力を発揮するために先端の知識を学び、研究力をつけたい方、いろいろな目的があると思います。初心を貫いて先ほど述べた目標を設定することも重要でしょう。また、大学院で学んでいくうちに新たな目標設定をすることも重要でしょう。時間は自分だけのものではありません。時間とともに常に周りは変化していると考え、自分自身も成長していくことが肝要です。これは周りに流されることではなく、成長とともに目標を一つずつ達成していくことと考えて下さい。大学院では、高度で専門的な知識を獲得しながら、自分自身で方向性を考え、オリジナルな研究を行うことができます。それだけではなく、学会発表を行うことで、発信力が身につき、他大学の学生や教員、研究機関や企業の研究者など、多様な方と交流し、意見交換できます。また、研究室によっては、企業や自治体等との共同プロジェクトを経験することも可能です。社会人での経験とは異なる経験ができるのではないでしょうか。この様な経験は、長い目で見れば必ず活かされ、人生100年時代に向けて重要な意味を持つようになると思います。

 厳しい状況下で始まった皆さんの大学院生活ですが、一人一人がどのように行動するか、よく考えてから行動して下さい。自分がこの行動をしたら何が起こるか、想像力を培って下さい。一生涯学び続けるための方法論を身につけて下さい。人は人と共に生きていることを忘れないで下さい。

 結びにあたり、皆さんが、信州の自然豊かな環境で、高い目標を掲げ、十分な準備をし、様々な経験を積んで、世界で活躍する人材として巣立っていくことを祈念して、私のメッセージといたします。

 ご入学誠におめでとうございます。

令和3年4月
信州大学長 濱田州博