第4回 信州メディカル産業振興会 講演会

2010.12.20

 今回はこれまでにも増して盛りだくさんの講演会となりました。

 信州メディカルシーズ育成拠点の整備も大詰めを迎え、今回は整備機器の概略説明を行いました。新規に整備される機器ばかりではなく、大学が開放する機器について、あわせて説明が行われました。個々の会員では整備が難しい機器を活用していただくため、初めての試みとなります。

続いて、9月に行われた徳島健康・医療クラスター意見交換会の報告ですが、時間の都合上、有意義な内容であったにもかかわらず、ほとんどの内容に触れることができませんでした。本報告書は残部に余裕を持って確保してあるため、ご希望の方は事務局までお申し出ください。

経済産業省からは、医療・福祉機器産業に対する国の考え方を明確に提示していただきました。講師の竹上氏は、中小ものづくり企業の支援策を束ねる元締めであり、今後、開発資金確保のためには、経済産業省の動向を詳しくチェックしておく必要があります。

長野県からは、業の許可申請に必要な具体的な解説がありました。今後、製造業や、製造販売業の許可取得を考えている会員の方には大変参考になったことと思います。相談については積極的に応じていただけるとのことですので、このつながりを有用に使っていただければと思います。

最後は実際に国で薬事申請を審査してきた立場から、国立医薬品食品衛生研究所 名誉所員の土屋氏から、歴史的経過や、当時の審査する側の熱意が語られました。専門的な見地からの講演となったため、一部難解な場面が見受けられましたが、非常に高度な講演でした。

各講師の皆さんからは、信州メディカル産業振興会への期待とともに、大変な熱意をお贈りいただきました。この機会を結実させるため、今後も事務局としてさまざまな企画を実施してまいります。


なお、今回の講演は、映像資料として保存し、会員の方に貸し出せるよう整備します。準備ができましたら、また、会員向けに広報いたします。