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教員一覧

環境に優しい機能材料を開発しています

伊藤 惠啓
教員氏名
伊藤 惠啓
職名
教授
所属
化学・材料学科 機能高分子学コース
研究分野

高分子化学、有機化学、有機工業材料

SOAR
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研究紹介

必要な時に分解・回収可能な有機材料。環境に優しい循環型材料の救世主になれるか?!

丈夫で長持ちする材料が必ずしも良いとは限りません。使用後に分解可能で無害な物質となる分解性材料が注目されています。その代表選手が「生分解性プラスチック」です。しかし、微生物の助けが必要なため分解に長時間かかり、また分解した物の回収・再利用も難しいのが現状です。必要な時に必要なだけ分解し、分解物も簡単にリサイクルできれば、環境に優しいだけでなく機能性材料としてその用途は大きく広がります。伊藤研究室では、界面活性剤やプラスチックなど身近な有機材料に「化学分解性」を付与することを研究中。

 

 
アルカリ加水分解性の界面活性剤 (洗剤) 溶液に弱アルカリを少量加えると直ぐに泡が消えて固体 (分解物) が析出する。   分解性界面活性剤を含む高分子微粒子 (ラテックス) を用いると、速乾性などの高機能性の水溶性塗料や水溶性顔料インクができる。(左) 繊維表面への塗料の塗布 (電子顕微鏡写真)、(中) 紙表面への塗料の塗布 (電子顕微鏡写真)、(右) 紙表面への顔料インクの塗布。

 

≪研究から広がる未来≫


伊藤研究室では、光照射や酸・アルカリの添加ですばやく分解・分離回収できる有機材料を開発中。界面活性剤やポリマーは、身近にある最終製品 (洗剤、プラスチックなど) としてだけでなく製造過程や廃棄物の処理工程など広範囲に使用されているので、化学分解性を付与できれば、あらゆる分野で品質向上、効率化、安全、環境保全などが期待される高機能エコマテリアルとして活躍するでしょう。