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物理化学 (理論化学、量子化学) を研究しています

野村 泰志
教員氏名
野村 泰志
職名
教授
所属
化学・材料学科 応用分子化学コース
研究分野

物理化学 (理論化学、量子化学)

SOAR
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一言コメント

量子化学に基づいた理論化学で、フラーレンやカーボンナノチューブ等を初めとして、様々な炭素化合物の電子的性質を調べています。そうして得られた知見を材料開発に活かして行ければと考えています。

研究紹介

ドライラボ:実験を行わない化学 コンピュータを道具に物質の性質を調べる

野村研究室では、量子化学に基づいた分子計算を行う事で、実際に実験すること無く、物質の電子的、光学的性質を初めとする様々な性質を調べています。それにより、物質の性質の根源を見つけることができます。例えば、炭素-炭素の二重結合が交互に連なった共役分子において、共役系が長くなるほど吸収スペクトルは長波長側に移動しますが、その理由も明確に説明できます。現在は、主にフラーレンを初めとする炭素を中心とした物質を対象にして研究を行っています。

 

 
計算対象の1つである、カーボンナノチューブ。グラファイトのように6員環がならんでいる。   あるフラーレンにおける電子分布と関連する分子軌道の図。赤でも青でも大きな所に電子が豊富にある。

 

≪研究から広がる未来≫


以前は、分子計算の際には、自分でプログラムを組んで、それで計算することが多かったのですが、最近は市販の分子計算ソフトウェアも充実しており、専門家でなくても比較的手軽に計算できるようになりました。そのため、例えば、有機合成をテーマとする論文の中に、反応経路の予測を分子計算で行ったりするものもあります。このようなことがより進めば、効率的な反応を予め計算により調べておくことで、試薬や時間を浪費することなく実験ができるようになると期待されます。

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