JABEE認定学科
 精密素材工学科は厳格な認定審査を経て、平成15年3月に化学および化学関連分野(化学工学コース)として正式に認定を受け、精密素材工学科の技術者教育水準が世界的なレベルにあることが認められました。

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 JABEEとは大学など高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが、社会の要求水準を満たしているかどうかを外部機関が公平に評価し、要求水準を満たしている教育プログラムを認定する専門認定 (Professional Accreditation) 制度です。

日本技術者教育認定機構(JABEE : Japan Accreditation Board for Engineering Education / 設立 1999年11月19日)は、技術系学協会と密接に連携しながら技術者教育プログラムの審査・認定を行う非政府団体です。

 JABEEが認定したプログラムの修了生は、質の高い技術基礎教育を受けたことが客観的に証明されると同時に、国家資格である「技術士」の第一次試験が免除されます。JABEEは現在、国際的な技術者教育認定に関する条約で、アメリカなど8カ国が加入する「ワシントン協定」に暫定加盟しており、近く正式加盟が認められれば、精密素材工学科のJABEEプログラム修了者は、欧米主要国の認定プログラム修了者と同等に評価されることになります。

 精密素材工学科の教育は、「持続性社会の工学を機軸として、繊維学部において充実している材料化学分野を背景に化学工学の発想を生かした特色のある教育をしています。精密素材工学科は、資源・エネルギー・環境問題の解決に役立ち、材料およびその製造プロセスや利用システムに関する学問を教育し研究することを目標としており、国際的な視野をもった化学、材料系の技術者として必要な能力を身につける教育をしています。特に、材料科学の基礎学力はもとよりデザイン力、基礎工学知識、プロセス・システム工学能力、技術者倫理、コミュニケーション力、コンピュータ知識の教育を実施し、学習目論見、工学実験や卒業研究を通して自主性と総合力をつけることに力点を置いています。そのため、学生も一定以上の成績を挙げることが必要とされるなど、相応の努力が求められます。

特徴的なプログラムの概要

デザイン教育
 新入生ゼミナール(グループでテーマを決め、社会と技術の立場から問題を提起し、解決策を提案する)
 工学演習(社会や環境への影響、経済性を考慮しながら材料設計を行う)
 プロセス・システム工学(社会で通用するプロセス設計を行い作品を提出する)
 卒業研究(材料科学・化学工学系最先端のテーマに対して研究を行い、論文としてまとめる)
自主的継続的学習(学習目論見を用いて、目標の達成度を自己評価する)
技術者倫理教育(技術者の抱える倫理的な問題を学び、自分の考えを発表する)
コミュニケーション教育(自己PR、商品開発から研究発表まで様々な機会をもつ)
コンピュータ教育(ノート型コンピュータを各自購入し、課外時間も積極的に利用する)
専門基礎教育(「使える」数学、物理、化学を学ぶ)
専門教育(熱力学、移動現象論、物理化学、材料科学、化学工学を学ぶ)
実験教育(実験の基礎から学び、3年生では3週間連続の「考えさせる」実験を行う)


精密素材工学科学科
平成15年2月