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  • 生物学ユニットの土橋彩加さんを含む研究グループの論文が発表されました。

ハサミで音を奏でるカニーナンヨウスナガニにおける発音行動の発見ー

2025年6月16日
 後藤龍太郎 京都大学フィールド科学教育研究センター助教、山守瑠奈 同助教、朝倉彰 同特任教授、下村通誉 同教授、田之頭凜 理学部学生、竹下文雄 北九州市立自然史・歴史博物館学芸員、平井厚志 すさみ町立エビとカニの水族館長、土橋彩加 信州大学修士課程学生らの研究グループは、温暖な地域の砂浜に生息するナンヨウスナガニOcypode sinensisが、大きな方のハサミを高速で震わせることで発音を行うことを報告しました。スナガニ属はハサミを使った発音行動が有名で、ハサミの内側にある顆粒列(発音器)を同じ鉗脚の座節に擦り合わせたり、ハサミで地面を叩いたりして発音する種が知られています。しかし、ナンヨウスナガニは例外的にハサミに発音器を持たないため、これまで音を発するのか不明でした。巣穴の内部や入り口付近で発音していたことから、配偶相手を誘引する役割や、巣穴への侵入者に威嚇する役割がある可能性が考えられます。振動するハサミの動きは非常に高速で観察が難しく、詳細な発音機構は明らかにできていません。その解決が今後の課題となっています。
 本研究成果は、2025年5月30日に、国際学術誌「Plankton and Benthos Research」にオンライン掲載されました。

【研究者のコメント】
「公開臨海実習の自由研究課題で扱った実験が、ナンヨウスナガニの発音行動の解明につながりました。今回、多くの方のご協力により発表の機会を得られたことを大変嬉しく思います。」(土橋彩加)

【DOI】
https://doi.org/10.3800/pbr.20.169

【書誌情報】
Ryutaro Goto, Fumio Takeshita, Atsushi Hirai, Ayaka Tsuchihashi, Rin Tanogashira, Luna Yamamori, Akira Asakura, Michitaka Shimomura (2025). Sound production by vibration of the major cheliped in the ghost crab Ocypode sinensis (Ocypodidae). Plankton and Benthos Research, 20, 2, 169-174.

【詳しい研究内容について】
ハサミで音を奏でるカニ-ナンヨウスナガニにおける発音行動の発見
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