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総合工学系研究科 山岳地域環境科学専攻 博士課程(当時) 竹中將起さんが 河川財団・河川基金における優秀成果研究として表彰されました

お知らせ生物学コース

河川財団による研究助成「河川基金」に採択され、平成30年度末に研究報告書が提出された91件の研究の中から、研究当時に理学系・東城研究室に在籍していた竹中將起さん(博士課程総合工学系研究科山岳地域環境科学専攻、現在は学振PDとして基礎生物学研究所に所属)の研究が優秀成果研究(7件)に選定されました。8月6日に東京大学・伊藤国際学術研究センターで開催された「河川基金研究成果発表会」において表彰されました。
(右図は表彰式の様子、竹中さんは後列右から2番目)

研究課題は「千曲−信濃川水系で新規発見されたカワヨシノボリ集団の遺伝構造:その起源の究明と保全」で、信州大学の博士課程3年次に、自身の博士論文の研究と並行して取り組んだ研究です。

ハゼ科の淡水魚類であるカワヨシノボリは、太平洋側では富士川以西、日本海側では常願寺川以西に分布する西日本地域の魚類とされてきました。しかし近年、犀川のいくつかの支流には、局所的にカワヨシノボリが生息していることが東城研究室の大学院生らの調査により明らかにされてきました。このような背景のもと、竹中さんは研究室内外の協力を得ながら、犀川の支流に生息する集団や自然分布する西日本の集団、人為移殖集団であることが確実な東京都内の集団などとの形態形質の比較や遺伝子解析を実施しました。

その結果、犀川の支流に生息する集団は形態学的にも遺伝的にも天竜川の系統に近いことが明らかとなりました。また、遺伝構造解析の結果からは、天竜川水系から人為的に放流された集団ではなく、古い時代の河川争奪により千曲川水系に分散した「自然集団」の可能性を示唆しました。


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