生物学コース 植物分子生理学分野

植物分子生理学分野とは

植物分子生理学分野では、モデル植物として有名なシロイヌナズナやタイ類のゼニゴケを用いて、分子生物学的手法により形態形成や二次代謝を調節している遺伝子の働きについて調べています。

ゼニゴケの転写因子

植物は約5億年前に陸上に進出したといわれていますが、ゼニゴケの仲間は、陸上植物の進化の過程で最も初期に他の植物から分岐し、独自に進化してきたと考えられています。ゼニゴケは形態的には単純な構造をしていますが、生存に必要な遺伝的仕組みの多くは他の陸上植物と共通です。ゼニゴケについて調べ他の陸上植物と比較することで、陸上植物の進化の手がかりが得られると考えられます。また、ゼニゴケはモデル植物として実験材料として扱いやすい利点もあります。本研究室では、ゼニゴケのMpR2R3-MYB14という転写因子がリチオニジンと呼ばれる赤い色素の蓄積を調節していること、MpR2R3-MYB02という転写因子がマルカンチンという化合物の蓄積を調節していることを見出し、これら転写因子の働きを調べています。
この分野の教員紹介
MENU