信州大学医学部保健学科理学療法学専攻

理学療法

理学療法(Physical Therapy,PT)とは,疾病や外傷によって生じた関節可動域の制限や筋力低下などの機能・構造障害と,それによって引き起こされる日常生活活動能力の低下を来した対象者の方々に対して,物理療法,徒手療法,運動療法,装具療法を用いて治療するとともに,関連職種と協力して,対象者の社会参加に向けて,全人間的な視点から支援していくリハビリテーション医療の主要な一専門分野です.理学療法学専攻の卒業時には、理学療法士国家資格の受験資格を得ることができます。 理学療法士は、病院では患者様に対して理学療法を行う医療従事者で、医学関係の様々な分析方法について多くの知識を必要とします。

理学療法学専攻で学ぶ専門分野は?

基礎理学療法学

理学療法管理学

理学療法評価学

理学療法治療学

地域理学療法学

理学療法学専攻でおこなわれる授業(理学療法学専攻専門科目)

A.教育学

・教職論

・教育学概論

・発達と教育

・生徒指導の理論と実践

B.生命のしくみと人間

・生理学・同実習

・運動学

・系統解剖学

・系統解剖学学実習

C.臨床医学

・内科学

・整形外科学

・精神医学

・小児科学

・臨床神経学

・薬理学

D.基礎理学療法学

・運動学実習

・運動学習理論

・理学療法研究法

・卒業研究

E.理学療法評価学

・理学療法評価法

・理学療法評価法実習

・臨床能力演習

F.理学療法管理学

・理学療法管理学

G.理学療法治療学

・運動療法基礎論

・物理療法基礎論

・臨床物理療法

・徒手療法基礎論

・理学療法治療法

・義肢学

・装具学

・運動器疾患の理学療法(演習を含む)

・神経疾患の理学療法(演習を含む

・内部障害の理学療法(演習を含む

・小児系の理学療法(演習を含む

・理学療法治療法実習

・スポーツと理学療法

H.地域理学療法学

・日常生活活動

・地域理学療法

I.臨床実習

・臨床基礎実習

・地域理学療法学実習

・臨床実習Ⅰ

・臨床実習Ⅱ

・臨床実習Ⅲ

理学療法学専攻のカリキュラムの特徴は?

・2年次, 3年次に多くの専門科目の講義・学内実習を実施。

・3年次から4年次にゼミ形式で卒業研究の方法や測定を学ぶ。

・4年次には信州大学医学部附属病院や外部協力医療機関での19週間の臨床実習を実施。

理学療法学専攻が育てようとする人材

・対象者の健康状態,社会的背景,ニーズを全人間的な視点から理解するための幅広い視野と豊かな人間性を有する人

・保健・医療・福祉領域における理学療法士の基本的な役割を理解できる人

・職域と対象者の特性に対応した高度な理学療法の知識と技術を有する人

・関連職種と協調的なチームワークを構築するための基本的なコミュニケーション能力を有する人

・理学療法を取り巻く学際領域の概要に関する知識を有する人

・理学療法の発展のために必要な基本的な研究能力を有する人

・国際社会における保健・医療・福祉の動向に関する関心を持って,将来国際社会で活躍できる人

 専 攻 教 員 の 紹 介 

【木村 貞治 教授】

研究テーマ:運動制御・運動学習の神経生理学的解析、スポーツ理学療法の効果の検証。 簡易的歩行分析システムを用いた高齢者の転倒スクリーニングシステムの構築。 理学療法における運動制御・運動学習に関する研究。 中・高年齢者の健康増進・介護予防を目的とした運動処方システムの効果に関する研究。 高齢者の転倒予防を目的とした運動制御研究。 担当科目:新入生ゼミナール、運動学習理論、スポーツ理学療法など

木村貞治教授

【百瀨 公人 教授】

研究テーマ:身体動作の生体力学的解析方法の開発とその妥当性の検証。 立ち上がりパワー指標は脳卒中患者のADL能力と関連があるか。 反復起立テストは脳卒中片麻痺患者の麻痺側・非麻痺側下肢筋力の対称性を反映する。 デジタル角度計を用いた関節可動域測定の信頼性・妥当性。 担当科目:運動学・運動学実習、内部障害の理学療法など

百瀨公人教授

【横川 吉晴 准教授】

研究テーマ:地域在住高齢者を対象とした活動能力向上プログラムの有効性の検証。 農村部特定健診受診者の主観的身体活動環境評価と身体活動状況の関連。 社会福祉協議会支え合い事業を利用する独居高齢者の特徴。 多重課題歩行プログラムによる通所リハビリ参加者の注意機能の変化。 在宅高齢者の二重課題歩行の関連要因。 担当科目:理学療法概論,地域理学療法,公衆衛生学など

横川吉晴准教授

【西沢 公美 准教授】

研究テーマ:神経難病患者の運動機能評価の妥当性の検証。 DMD患児の筋疲労評価に向けた唾液中乳酸値からの血中乳酸ピーク値の予測式の確立 ー健常成人を対象としたパイロット試験ー。 酵素補充療法を導入した小児型低ホスファターゼ症の1成人例に対する運動機能評価の試み。 DMD患児の上限運動量に関する検討―新たな活動量計の開発及び唾液中乳酸値の応用について―。 Duchenne型筋ジストロフィーに対する運動機能評価の長期継続の必要性 。 担当科目:人間発達学、小児疾患の理学療法など

西沢公美准教授

【青木 薫 准教授】

研究テーマ:新規生体材料の開発・評価と骨軟部腫瘍の解析。リン酸化処理PEEKの家兎大腿骨への埋め込み試験。 Carbon nanohorn-bisphosphonate複合体の材料学的評価および細胞応答性評価 。改良型チタンファイバープレートの骨伝導能の評価。カーボンファイバーを用いた癌転移骨の治療。 担当科目:整形外科学、リハビリテーション概論など

青木 薫 准教授

【野嶌 一平 准教授】

研究テーマ:運動制御特性の神経生理学的解析。神経生理学におけるデータ解析技術の開発。 脳内ネットワークモジュールの相互作用を標的とした新たな神経リハビリテーション戦略。 クローズドループ式脳・末梢複合刺激による脳・身体連関の増強と障害機能回復。筋活動パターンのリアルタイムフィードバックシステムの開発。 神経活動フィードバックと脳刺激法を融合した新しい歩行リハシステムの開発。 担当科目:神経疾患の理学療法、臨床能力演習など

野嶌研究室ホームページはこちら。

野嶌 一平 准教授

【小宅 一彰 助教】

研究テーマ:脳卒中患者の呼吸・循環・代謝応答の解析。脳卒中患者における起立性低血圧の治療ターゲットとなる原因メカニズムの解明。リハビリテーション意欲を高めるための体系的介入プログラムの開発とその効果検証。脳卒中患者における病的な疲労感と全身持久力の関係: 新たな運動療法の開発を目指して 。重度運動麻痺患者の全身持久力を客観的に捉える評価手法の確立。  担当科目:運動療法基礎論、理学療法評価法、内部障害の理学療法など。

小宅 一彰 助教

【北川 孝 助教】

研究テーマ:超音波画像を用いた運動機能障害特性の解析。運動機能向上のための超音波画像輝度を応用した新たなプログラムの開発。超音波画像を用いた関節の周辺組織の滑走性評価の開発。地域包括ケア病棟において患者の自宅退院に影響を与える要因。運動課題の違いがpassive stiffnessの変化に及ぼす影響。担当科目:運動療法基礎論、日常生活活動、理学療法評価法など。

北川 孝 助教

【杉本 穂高 助教】

研究テーマ:安全で効果的なレジスタンストレーニング方法の開発。信州大学 大学院総合医理工学研究科 医学系専攻保健学分野(博士課程)在籍。担当科目:理学療法評価法、物理療法基礎論、運動器の理学療法。

杉本 穂高 助教

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