陥入爪・巻き爪
陥入爪(かんにゅうそう)
陥入爪とは、爪の両端が皮膚に食い込み、炎症が生じている状態です。 軽症では軽い痛みや皮膚の赤み・腫れ程度ですが、重症になると足が付けない程の激痛や感染を引き起こして膿が生じ、肉芽が出来ることがあります。原因は様々ありますが、不適切な爪切りによる深爪や、履物による圧迫が多く見受けられます。特に、足の親指(第1趾)で多く見られます。
治療方法は、爪切りや履物で治るものであれば、その説明・指導を致します。またそれ以外の軽症の方では、テーピングや爪が食い込まないような処置を行います。重症になると、上記の治療では効果がないため、局所麻酔をした上で、爪の角が当たらないような処置・手術をすることがあります。処置・手術は基本的には日帰りで、歩いて帰ることが出来ます。
患者様の症状や程度、治療中の病気により治療方法が変わるため、実際の診察時にご相談させていただきます。
巻き爪 (まきづめ)(別名:過彎曲爪、ピンサーネイルPincer nail)
巻き爪(過彎曲爪)とは、爪の横のアーチが彎曲した状態で、先端ほど強くなります。彎曲の程度が大きくなると爪の両端が合わさり、指・趾の皮膚が挟まれるようになります。体重をかけたときに痛みが生じることがあります。原因に関しては、諸説ありますがはっきりとはわかっていません。足の親指(第1趾)で多く見られます。
治療方法は、外科的治療(手術)とワイヤーや形状記憶合金を用いた治療に分かれます。前者は、爪床形成術というもので、現在巻き爪の原因といわれている爪の下にある骨を平らに削る手術です。術後、疼痛が生じることや、創部の安静が必要であることから3日~1週間程度の入院が必要となります。後者は、器具を爪に装着して彎曲している爪を平らに矯正する治療ですが、保険が認められておらず、自費診療となります。爪に装着するだけなので、手術と違って入院は必要なく、痛みが生じることはありませんが、矯正後しばらく爪は平らになっていますが、また爪が伸びると再発するのが欠点です。
患者様の症状や程度、治療中の病気により治療方法が変わるため、実際の診察時にご相談させていただきます。