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太陽光エネルギーを化学エネルギーへ変換する人工光合成系の構築

↑太陽光スペクトル(左軸)と各種光触媒の光吸収特性(右軸)。
研究室では様々な色を持つ光触媒粉末を合成する(右下写真)。
可視光の大部分を吸収可能な光触媒材料の開発は変換効率向上へ向けた重要な課題の一つ。

↑(a)グローブボックス中での材料合成、(b)光触媒活性評価、(c)光電気化学測定。

再生可能エネルギーの中でも最大の資源量を誇る太陽光エネルギーの有効利用は、人類の喫緊のエネルギー・環境問題の解決に必須であると言われています。一方、太陽光は地域・時間・季節による変動が大きく、時間的・空間的に大きなスケールでの貯蔵・輸送には不向きであるという欠点もあります。そうした課題を解決すべく、影島研究室では錦織研究室と共同して、光触媒材料を用いて水を分解し、太陽光エネルギーを「水素」という貯蔵・輸送に有利な化学エネルギーの形態に変換することが出来る、エネルギー蓄積型の人工光合成系構築に関する研究に取り組んでいます。

研究から広がる未来

太陽光と水のみから水素を得ることが出来る「人工光合成系」を構築し、化石資源に依存しない真にクリーンで持続可能なエネルギーシステムを模索することが錦織・影島研究室の研究活動です。

卒業後の未来像

光触媒の研究では、材料の物性、表面の状態、それらを評価する様々な分析機器の取り扱いなど、多岐にわたる知識・能力が身に付きます。そうした研究活動やディスカッションを通して、論理的な思考と根性を併せ持った人材を育成します。

物質化学科 影島 洋介 准教授 Link

東京工業大学工学部卒、東京大学大学院工学系研究科修了。 博士(工学)取得( 2018年2月)。2018年3月より信州大学工学部助教、2023年4月より現職。
専門は光電気化学、材料化学、触媒化学。エネルギー変換型の人工光合成系構築に従事。

【私の学問へのきっかけ】
学部4年生のときは電気化学・表面化学に関する研究を、その後大学院では現在の研究テーマでもある光触媒・人工光合成系関連の研究を行ってきました。ラボスケールで材料をコネコネしていると、大半は大した活性のない「ゴミ触媒」になってしまうのですが、時たま狙い通りor期待以上に面白い挙動を示してくれることもあり、そうした未知の触媒・現象を開拓していく快感に魅入られて今に至っていると感じます。

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