藤縄研究室紹介 (研究室のホームページはこちら

教授  藤縄 克之


 平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震は福島第一原発で水素爆発や炉心溶融を伴う過酷事故を引き起こし、我が国に深刻なエネルギー危機をもたらしました。原子力発電や火力発電に代わる自然エネルギーの利用促進が急務となる中、研究室では新エネルギー産業技術総合開発機構の次世代ヒートポンプシステム研究開発委託事業を受けて地下水を熱源とする次世代型空調システムの研究を進めており、平成23年11月からは工学部講義棟の2教室で実証試験プラントを用いた冷暖房試験を実施しています。地下熱はいまもっとも注目される自然エネルギーのひとつで、今後急速な事業展開が期待されていますが、一方では地下の熱的挙動の調査手法や予測技術の向上が求められています。本研究室は、実験,解析,現地調査などをとおして、このような地下熱利用技術の開発や様々な地下水問題の解決を図るための基礎的研究を幅広く行っています。
 下記は、現在実施中あるいは最近実施した研究の一部です。
・地下水制御型高効率ヒートポンプ空調システムの開発。
・熱移動や物質移動と浸透流を連成させた3次元数値解析手法の開発。
・熱応答試験の逆解析法の開発と応用。
・海面上昇がトルコのチュクロバ平野海岸帯水層への塩水浸入に及ぼす影響。
・通気帯における汚染ガスの動態解明。
 地下水環境問題に工学の立場から積極的に関わりたい学生を歓迎します。

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