鋼材引張試験

目的:異なる2種類の鋼材を用いて引張試験を行い,力学的特性の違いを確認する。

使用材料

鋼材:SD295A,SD345(SD:異形鉄筋,数値:降伏点の下限値)
試験体形状:10号試験片10号試験片ミルシート

試験機:200t万能試験機

実験準備

計測項目

考察


試験体の準備

  1. 試験片の平行部に標点距離50mmおよびこれを2等分する標点をケガキする。
  2. 試験片の直径および各標点間距離をノギスで計測する。
  3. ケガキ線を入れた位置から90度の両面の標点間中央部を紙ヤスリで研磨し,アセトンを含ませた脱脂綿でよく洗浄した後,用意した歪みゲージを貼付する。

ひずみゲージ貼り付け要領

  1. ゲージの位置決めをおこない,テープでリード線部分を固定する。
  2. ゲージに瞬間接着剤を塗布し,試験片に押し当てる。
  3. ビニールをゲージにかぶせ,指でゲージ内の接着剤を一方向に押しだし,すぐにゲージ面を指で押さえる。
  4. 約1分ほど指で押さえた後,ビニールテープをはがす。

実験計画書


鋼材引張試験のレポートについて

必要項目


実験データファイルの取り扱い

実験の後,お渡しするexcelファイルのデータの取り扱い方法です。

元のデータ
A:日時,B:経過時間,C:荷重(ton),D:歪ゲージ1の歪,E:歪ゲージ2の歪

注意点

データ整理のために各自追加するデータ
F:軸歪(D,Eの平均値を106で割る)
G:応力度(C列/断面積,SI単位へ変換する)
H:ヤング係数(G列/F列)

1 A B C D E F G H
2 CH.000 CH.001 CH.002
3 DATE & TIME Time(Sec.) CH000 CH001 CH002
4 荷重(ton) 歪(με) 歪(με) 軸歪(ε) 応力度(N/mm2) ヤング係数(N/mm2)
5 2009/05/05 22:17:15 32.347 0.0012 131.4286 246.6667 6.57149E-05 0.096393443 1466.843024
6 2009/05/05 22:17:15 32.697 0.1028 137.1429 256.1905 6.86229E-05 8.257704918 120334.625
7 2009/05/05 22:17:16 33.048 0.2496 142.8571 264.7619 7.15534E-05 20.04983607 280208.2092
8 2009/05/05 22:17:16 33.398 0.3092 145.7143 272.381 7.30118E-05 24.83737705 340183.2862
これ以降,データは続く

レポートには以下の3種類の図を掲載する。


図1 応力と軸歪の関係


図2 応力と軸歪の関係(部分の拡大)


図3 ヤング係数
 値が安定している範囲(軸歪が0.0005〜0.0008位の間)の平均値を採用する。