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臨床教育推進室とは

臨床教育推進室とは

平成15年度から継続的に議論を積み上げてきた「臨床経験科目の体系的実施」についての結論として、次のような基本方針に基づいて臨床教育推進室の設立が教育学部の総意として承認された。

臨床経験科目の実施・運営にあたっては、本学部の理念「臨床の知」に則り、学部カリキュラム全体との調和・整合性を十分に図るものとする。臨床経験科目群は、4年間の学部カリキュラムの全体にわたり体系的に実施されるものであり、学部における他の講義・演習・実習等の科目との往還が可能なように内容編成を行う。

臨床経験は大学の授業の一環であり、大学教育の水準に見合った内容編成・指導・評価を行うよう努めるものとする。とりわけ、臨床経験が単なる「体験」に終わることなく、大学教員の指導のもとでの「省察(reflection)」が保障されるような体制を構築するものとする。すなわち、「体験」と「省察」とはいわば車の両輪であり、教育現場における「体験」をどのように学問的に「省察」するかについては、多様なアプローチが考えられ、多彩な専門性を有する学部教員の創意工夫を活かす方策が重要となる。

上記の理念に鑑み、臨床経験科目の実施・運営においては、学部教員全員の連携・協力と主体的参与が不可欠である。また、附属学校園、公立小中学校及びその他の広義の教育機関との連携・協力の下に行われる臨床経験は、大学とそれら教育諸機関との事前の協議によって相互の共通理解を図った上で実施されるものである。臨床経験科目の体系的実施のための学部組織として、「臨床教育推進室」を設置する。 こうして、平成17年4月に臨床教育推進室が教育学部に新設された。

臨床経験科目の体系化

本学部の臨床経験科目として、1年次の「教育臨床入門」「地域教育演習」、2年次の「教育臨床演習」、3年次の「教育実習Ⅰ」とその「事前事後指導」、4年次の「教育実習Ⅱ」とその「事前事後指導」の他、平成22年度入学生より4年次に必修化される「教職実践演習」が位置づけられる。


これらの科目は全体として体系化された目的をもち、徐々にステップアップしていくように構造化されている。
(それぞれ科目のねらい等については各授業の項目を参照のこと)

臨床経験科目のポイント

臨床経験科目とは、一般的な教育現場での問題を普遍的・抽象的に考察していくのではなく、個々の教育現場固有の事情をふまえながら、実際の状況の中で現実の教育課題を考察していく授業科目である。体験的に学ぶことを重視し、教育現場での臨床的な観察や実習から得たことを理論と結びつける力量を高める科目でもある。

臨床経験科目は、1年次から4年次まで徐々に体験の質を深めながら、毎年積み上げていく方式をとるとともに、体験のふり返りを行う「リフレクション」も同様に深化させていく。

  1. 1年次の「教育臨床入門」では、教育現場において、教師の仕事ぶりや子どもの様子など、さまざまな教育事象に触れることで、教育現実を内在的に見る視点を養うとともに、教育に対する問題意識(学習意欲)を深める。
  2. 「地域教育演習」では、地域や教育施設など、さまざまな子どもの学び・育ちの場に出て、学校教育に限られない広い視野にたち、自らの限られた教育経験を相対化する。
  3. 2年次の「教育臨床演習」では、学校の日常により深く入り込み、外側から眺めるだけではわからない教師の仕事のひろがりや奥深さ、子どもとのコミュニケーションの実際を、教育現場での体験を通じて学び、学校社会の実情や自分自身の課題をリアルに把握する。
  4. 3年次、4年次の「教育実習」では、与えられた教科の授業を行うなど、教師の職務を実際に実習することで、それまでの臨床経験や専門的に学んできた知識・技術を総動員して教師として必要な資質(スキル・倫理・構え等)を身に付けていく。
  5. 4年次の「教職実践演習」では、入学以来様々な授業科目で学び続けてきた成果を確認するとともに、教職に就く(教員免許を取得する)者として身に付けるべき資質・能力をさらに高め、自己課題を補うための実践的な演習を行う。

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