徳井 丞次
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- 研究分野
1. 労働投入指数
2. 資本に体化された技術進歩率
3. 資本の平均ヴィンテージ

- 研究テーマ
日本の経済成長と産業構造変化を分析するためのデータベースを整備するJIPデータベースの研究に参加しています。そのなかで、日本経済全体のマクロに整 合的な属性別の労働投入(人数と時間)及び労働コストを推計して、産業別の労働投入指数を作成する仕事を3人の研究者でチームを組んで担当しています。 1970-2002年の期間の推計結果は、独立行政法人経済産業研究所のホームページで公表されています。この研究と関連して、将来の労働投入指数推計を より改善するためのミクロデータを使った基礎的な研究と、推計された産業別、属性別の労働データを使った研究に取り掛かったところです。ミクロデータを 使った基礎的な研究では、自営業の自営業主と家族従業者の労働生産性の推計、企業規模間での労働生産性の格差の推計を行なっています。また、推計された労 働データを使った研究としては、就業者数に占めるパート労働比率の上昇の原因とその影響について分析を進めています。また、この他に、企業のミクロデータ を使って、資本に体化された技術進歩率の大きさを計測する研究を進めています。この研究は、資本の質の計測や、資本の平均ヴィンテージ変化の影響などと密 接に関連する研究です。

- 所属学会
- 日本経済学会

- 著書・論文
・徳井丞次・乾友彦・落合勝昭(2008),「資本のヴィンテージ、研究開発と生産性 -複数資本財 の場合の投資スパイク分析」,『日本経済研究』2008年7月号,No.59,pp.1-21.,Tokui, Joji, Tomohiko Inui, and Young Gak Kim (2008), “Embodied Technological Progress and the Productivity Slowdown in Japan,” RIETI Discussion Paper 08-E-017, June 2008.
・徳井丞次・乾友彦・落合勝昭(2008),「投資と技術革新 資本のヴィンテージ、研究開発と生産性」,香西泰・宮川努・日本経済研究センター編『日本経済グローバル競争力の再生』日本経済新聞社,pp.79-109.
・徳井丞次・乾友彦・金榮愨(2008),「資本に体化された技術進歩と新規投資」,深尾京司・宮川努編『生産性と日本の経済成長 JIPデータベースによる産業・企業レベルの実証分析』東京大学出版会,pp.157-181
・徳井丞次・乾友彦・落合勝昭、「資本のヴィンテージ、研究開発と生産性」、日本経済研究センター『失われた10年を超えて』、2006年,pp.27-52.
・舟岡史雄・徳井丞次・小谷田文彦、「研究開発活動の効率性と「特許の藪」との関係」、財団法人知的財産研究所『「アンチコモンズの悲劇」に関する諸問題の分析報告書』、2006年,pp.31-53.
・舟岡史雄・徳井丞次・小谷田文彦、「特許の価値と知的財産活動」、財団法人知的財産研究所『特許統計の利用促進に関する調査研究報告書』、2005年,pp.55-67.
・舟岡史雄・徳井丞次・小谷田文彦、「研究開発の多角化の効果について」、財団法人知的財産研究所『特許統計の利用促進に関する調査研究報告書』、2005年、pp.68-83.
・徳井丞次,「外資参入による生産性上昇効果」、八代尚宏・日本経済研究センター編『新市場創造への総合戦略 規制改革で産業活性化を』日本経済新聞社、2004年、pp.227-252.
・舟岡史雄・徳井丞次・小谷田文彦、「知的財産活動と技術の専有可能性」、財団法人知的財産研究所『特許統計データの経済学的分析に関する調査研究報告書』,2004年、pp.60-82.
・徳井丞次,「外資プレゼンスの指標」、日本統計協会『統計』2004年3月号、pp.13-18.
・徳井丞次・富山雅代、「コーポレート・ガバナンスと研究開発、特許出願、生産性」、松田芳郎・清水雅彦・舟岡史雄編『講座ミクロ統計分析4 企業行動の変容 ミクロデータによる接近』日本評論社、2003年、pp.59-85.
・徳井丞次,「外資系企業のプレゼンスと国内企業」、日本経済研究センター『産業構造研究報告書 産業空洞化と日本経済』、2003年、pp.72-92.

- その他の業績・活動
所属学会
日本経済学会

