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おおぐし じゅんじ

大串 潤児

歴史学 教授

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2013年 日本近現代史ゼミ 卒論発表会

  2月21日、日本近現代史ゼミ卒業論文発表会が行われました。   2013年度卒論のテーマは… A「近代日本における食についての一考察」 B「戦後近郊農業研究」 C「戦後北海道とアイヌ 新聞・機関紙を中心として」   の3本でした。Aは学校給食の歴史を対象にしたもの、Bは埼玉県深谷市における戦後農業改良サークルの軌跡と戦後農業の変貌を論じたものです。後者は、一方でTPP問題を意識しつつ、他方で「農業を生きる」ことの困難と可能性を、歴史的経験のなかから探ろうとしたものでした。   Cは近現代日本の「民族意識」の特徴を戦後アイヌの自己主張のなかから探ろうとしたものでした。とりわけアイヌ自身の文化運動を対象としたことと、高度経済成長期(北海道では開発と観光化の時代であった)に注目したことが大事な視点でした。     「就活」の影響はじわりと学生の卒論に影響を及ぼしつつあります(すでにあたりまえか?)。独自に史料を集める時間のないまま、限られた記録での執筆となりますので、レベルもそれなりのものとなります。さらに、史料を集め、論理構成して表現する、これはよほど課題設定が自らにとって切実でないと、なかなか出来ないこと。そしてこの「自分にとっての切実さ」こそがーエントリーシートで自己分析はさんざんしているのにー困難な作業なのです。   でも、でも、少なくとも2013年度の諸君は、史料を探しに関係者のところに足を運び、聴き取りをし(農事改良サークル)、新たな人びとと出逢い、自分がそのテーマを論じることについて、何がしか「他者」と対話をする経験をくぐってくれました。そして、そのことはとても大切だと思うのです。   追いコンも盛り上がりました。

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