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秋のフィールドワーク08-美ヶ原ビーナスラインと縄文の秋

秋のフィールドワーク08 八島湿原・尖石遺跡

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八島湿原ビジターセンター・「かえる」のバッチ。


2008年10月31日、あいにくの薄曇りになってしましましたが、今日は恒例の秋のフィールドワークです。

今回は、松本から入山辺をへて美ヶ原高原に向かい、晩秋のビーナスラインをドライブしました。60-70年代、長野県内には多くの自然環境保護を 主張する市民運動が展開していました。その代表的な運動が美ヶ原ビーナスラインをめぐる市民運動です。八島湿原を訪ね、自然誌のガイドをききながら、同時 に八島湿原の人文・歴史・地誌、市民運動などを案内してもらう。今回のフィールドワークの目的の第一です。もう一つは、霧ヶ峰を越え、茅野市にある尖石遺 跡を見学することです。国宝「縄文のヴィーナス」が著名です。


入山辺から美ヶ原に向かう途中、「手打ちそば やまべ」で食事をしました。

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食事もすんでさあ出発。


「八島湿原」に到着です。

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ビジターセンターで受付をすませ(金曜日はお休みにもかかわらずお願いしたらガイドを快く引き受けてくださいました、御礼申し上げます)。3つのグループに別れて、1時間ほどの「八島湿原」散策に出発です。

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冬の八島湿原。


「八島湿原」は、国定公園になっていますが、元来は諏訪・茅野地域の入会山でした。また中世の遺跡「御射山」も近くにあります。ビーナスラインは、貴重 な自然である「八島湿原」の近傍を、「御射山」遺跡を破壊しつつ通ることが計画されていたために、強い反対運動が起こりました。


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第1班ガイドの逢澤さん、楽しいお話しでした。

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第1班と逢澤さん。

「少し目をつぶって下さい。何の音が聞こえますか?」 ガイドの途中、逢澤さんの提案で、皆、目をつぶり周囲の「音」に耳をすまします。草の葉・ 木の葉のかすれるおと、湿原をわたる風の音。人口的な「音」は一切ありません。こうした環境はどのように守られて行くのでしょうか?
ビーナスラインが無料となり多くの観光客が来るようになりました。ガイドを頼む方はあまりいないそうです。

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ビジターセンター「八島あざみ館」内の展示を見学。


霧ヶ峰、車山をこえて白樺湖畔に出て、さらに大門街道にはいり、茅野市に向かいます。尖石遺跡の見学です。近現代史なのに?なんてヤボなことは言わず に、「縄文の秋」の美しさを堪能したいと思います。・・・・と予定していたのですが、「八島湿原」の充実した案内で時間が遅くなってしまい、尖石考古館に 到着したのは16:30を過ぎていました。館長さんのおはからいで特別に入館を許され、縄文のビーナスはじめ尖石遺跡について簡単な解説までしていただき ました。記して御礼申し上げます。

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体験コーナーにて。

たいへん寒いなかでの「八島湿原」散策でしたが、たいへん楽しいフィールドワークになりました。
※運転手のみなさん、見学地の手配をしてくれた北澤さん、ほかありがとうございました。

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