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おおぐし じゅんじ

大串 潤児

日本史 教授

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教科書について-松代大本営の保存をすすめる会での話し

2008年2月17日、その日の長野市は朝から雪が降っていた。
「松代大本営の保存をすすめる会」およびNPO法人「松代大本営平和祈念館」の定期総会に招かれて松代を訪ねた。

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講演は、「市民と戦争 -教科書問題の今」と題して、「1.07年「教科書検定問題」」「2.「沖縄戦」研究の成果と方法」「3.市民と教科書・市民と学問」の3つを柱にして行った。
「1.」では、今回検定前の高等学校日本史教科書をいくつか読みくらべ、また80年代の教科書検定の論理(実教出版「日本史」および家永・三省堂「新日本 史」への検定)を紹介し、家永教科書訴訟のいくつかある「成果」のなかで、97年夏の第三次訴訟最高裁判決「大野判事・少数意見」の論理を紹介した。 「2.」では、沖縄戦研究の流れを確認し、「加害と被害の重層性」といった論点や、「島クトゥバ」での記録、「虹の会」の試みなどを紹介した。
これらをうけて「3.」では、松代大本営保存の市民運動、また松代大本営研究の課題について指摘し、教科書を市民が実際に読んでみること、「住民自身の手」による新しい「松代地域史」の課題と可能性について指摘した。

時間があまりなかったので、参加したかたからの質問にうまく答えられず、また上京する用事があったので昼食の折の雑談も充分できなかったことをお詫びしたいと思います。
沖縄戦と長野県、満州移民の「集団自決」との対比、市民運動の課題と地域史など、刺激的な会話ができたことを嬉しく思います。

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