教員紹介

おおぐし じゅんじ

大串 潤児

歴史学 教授

教員 BLOG

一覧を見る
こんなことしています(授業など教育) ゼミの活動

軽井沢・草津紀行-07年夏合宿

2007年8月28日、あいにくの雨模様のなかでしたが、軽井沢・草津に向けて出発しました。
今回の合宿の目的は、(1)卒業論文などの中間報告会、(2)災害史への関心、(3)留学生が多いため、せっかくの機会なので日本の温泉地を見てもらいたいこと、などでした。また、信州にいてもなかなか見ることができない史跡などを見る機会でもありました。

1時間ほどのドライブの後、小諸駅前の「一ぜんめしや 揚羽屋」で昼食。「揚羽屋」は島崎藤村「千曲川のスケツチ」にも登場する由緒あるお店です。

ogushi204.JPG
いちぜんめしや「揚羽屋」。

おなかを満たして、追分け・軽井沢方面に。途中、堀辰雄文学記念館と近くの追分郷土館を見学しました。
ogushi205.JPG


軽井沢に向かい、旧三笠ホテルを見学、自由行動でそれぞれがそれぞれの軽井沢を楽しみました。
歴史家・E.H.ノーマンの父親・D.ノーマンゆかりの日本基督教団軽井沢教会も訪ねることが出来ました。
ogushi206.JPG ogushi207.JPG
旧三笠ホテル。                  D.ノーマンゆかりの軽井沢教会。


ロッジゆうげん荘に宿泊。ゆうげん荘がある軽井沢町大日向地区は、満州分村移民で著名な大日向村開拓団が、戦後、再入植した地域(詳しいことは和田登『旧満州開拓団の戦後』岩波ブックレット1993年)。

卒論の中間報告会を行い、そのあとはコンパ・素人演芸会(?)で盛り上がりました。
ogushi208.JPG ogushi209.JPG

8月29日、くもりの天気。時々晴れ間も見えましたが、何よりも雨が降らなくて良かったです。ゆうげん荘を出発して、浅間山鬼押し出し公園へ、続いて火山博物館を見学しました。
さらに浅間山麓を群馬県側に下って、天明3(1783)年の浅間山大噴火で、火砕流に呑みこまれた村=鎌原村について勉強するため、嬬恋郷土資料館を訪ねました。

わづかな村人が生き残った鎌原観音堂、その埋もれた石段より発掘された老いた女性を背負う若い女性の人骨、さらには鎌原村復興の過程=「家族の再 構成」(再婚や養子縁組など)のありかたについても興味ある説明を聞くことができました(浅間山噴火については、とりあえず渡辺尚志『浅間山大噴火』吉川 弘文館2003を読みました)。

ogushi210.JPG
職員の方が、わかりやすく説明して下さいました。


郷土資料館の坂をおりて鎌原観音堂へ。

ogushi211.JPG ogushi212.JPG
鎌原観音堂。


なお、高原野菜・キャベツの展示もありました。昭和初期から栽培が本格化したとのことで、都市と農業との関係を改めて考えるよい素材となりました。

草津温泉に到着。

ogushi213.JPG ogushi214.JPG
留学生も「ゆもみ」にチャレンジしました。


8月30日、昨夜の雨もあがったので白根山・志賀高原をぬけるルートで帰りました。途中、白根山・湯釜を見に行きました。残念ながら、霧で全く見えませんでした。

ogushi215.JPG
美しい湯釜の姿はまたの機会に。

ogushi216.JPG
霧のなかのキムくん。

16:30、全員無事松本に到着(何人かは途中で別れました)。今年も楽しく、有意義な合宿となりました。
ゼミ合宿係・会計・ゼミ長、報告してくれた方、運転手、お疲れ様でした。

トップページ 教員紹介 大串 潤児 ブログ 軽井沢・草津紀行-07年夏合宿

ページの先頭へもどる