教員紹介

おおぐし じゅんじ

大串 潤児

歴史学 教授

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こんなことしています(授業など教育)

東北大学に行ってきた。

2006年12月3日、この冬一番の寒さとなった仙台市に降り立ちました。翌、12月4日から4日間、東北大学文学部・東北大学文学研究科での集中講義です。
受講者はのべ20人程度。ほぼ半分くらいが近代史専攻の大学院生でしたが、その他日本思想史専攻・文化人類学専攻、宗教学や文学からの受講生もいて、たいへん刺激的な討論をすることができました。
テーマは、現在、なかまたちと共同研究を進めている1930年代から戦時・戦後、高度経済成長期までの岩手県地域史。地域史の方法・論点から講義はス タート。1934年凶作の社会史、「いのち」の大衆運動(無産運動、産業組合青年聯盟、岩手県医療利用組合運動)、地域「女性史」の方法、岩手県和賀(北 上)の文化運動・生活記録運動、といったトピックスをとりあげました。
最終日は、文化史、という名目ですが、戦前の映画をみんなで観賞しました。1941年封切り、岩手でロケをおこなった東宝映画;山本嘉次郎監督「馬」です。

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受講生のみんなと。


連日、たいへん美味しいお店に誘っていただき、ありがたく思います。集中講義中は、なかなか時間がなくて市内見学はほとんど出来ませんでした。最終日には、仙台城跡にのぼり、伊達正宗像と「昭忠碑」を見てきました。
「昭忠碑」は、1902年、地方の有志と仙台第二師団有志が結成した「昭忠会」によって建立され、第二師団の戦没者を祀るためのもの。高さは20m、碑 の頂上には翼幅6.7m、重さ17.5tの青銅製の「金鵄」(金色のトビ)像が置かれている(『日本の戦争遺跡』平凡社新書2004)。


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伊達政宗像           昭忠碑


また、講義期間中は、毎朝、文学部があるかつての仙台第二師団の跡地・川内キャンパスに歩いて通っていましたが、仙台市立博物館そばにある軍馬の忠魂碑 にも、馬産地域東北のおもかげをしのぶことができました(ちなみに、碑の建立主体は、仙台師団ほか、新潟・宮城・福島の競馬協会も名を連ねていた)。

集中講義中には大変お世話になった東北大学文学部の安達宏昭先生をはじめとする日本史教室の先生方、中野くん、加藤くんをはじめとする大学院生、報告をしてもらった宮澤くん、手嶋くん、ほか受講生の皆様に御礼申し上げます。

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