教員紹介

茅野 恒秀

ちの つねひで

茅野 恒秀

社会学 准教授

研究分野 環境社会学・社会計画論・サステイナビリティ学

現在の研究テーマ

社会学に立脚して,環境問題を中心とする社会問題の解明と解決過程に関する実証研究を行っています。

1.環境政策と環境運動の社会学


様々な主体によって社会問題や政策的課題を解決するためになされる相互作用的な努力の総体である「社会制御過程」の社会学理論の発展に向けて,環境問題の事例研究を積み重ねています。

2.地域資源管理の社会的技術


地域に存する自然資源や文化資源を持続的に保全管理するためのマネジメント手法や関係者の協働の形式に着目した社会的技術の体系化に取り組んでいます。近年は木育や里山再生,環境保全型農業,自然エネルギーなどの事例を通じて,ネオ内発的発展論の見知から新たな地域間連携の可能性に着目しています。

3.環境エネルギー政策


原子力関連施設の立地が進む青森県下北半島と,長野県や東北地方を中心とした各地の自然エネルギーの普及・拡大過程の調査を通じて,エネルギー政策と地域開発のあり方を検証しています。

研究から広がる未来と将来の進路

社会学分野では,社会学理論と社会調査の方法を学びます。講義・実習を経て社会調査士((一社)社会調査協会認定)の資格を取得することができます。卒業後の進路は多様ですが,社会調査の経験を活かし,マスメディア,公務員・NPO など公共部門,企業の調査部門などで活躍する道が拓かれています。

主要学術研究業績

●環境政策と環境運動の社会学(単著書 2014 年 ハーベスト社)
→自然保護に関する環境政策が形成される過程で環境運動がどのような役割を果たし得るのかについて,
独自のモデルを立ち上げた理論書。
●「むつ小川原開発・核燃料サイクル施設問題」研究資料集(共編著書 2013 年 東信堂)
→青森県下北半島における巨大地域開発の 40 年強の経過をめぐる重要基礎資料を体系的に収録し,問題
の歴史的経緯を解明した 1500 頁に及ぶ資料・論文集。
●地域間連携による「ウッドスタート」の創発的効果(論文 2019 年『サステイナビリティ研究』)
→江戸期以来の縁を基礎にした,長野県伊那市産の木製おもちゃを用いた東京都新宿区の誕生祝い品事業
の経過と成果について論じた。
●地域における再生可能エネルギー事業化の現状と課題(論文 2016 年『サステイナビリティ研究』)
→地域に根ざした自然エネルギーの「統合事業化モデル」に基づき,事業化の焦点のひとつである資金調
達をめぐって,地域金融機関の融資動向や市民出資の現状と課題について論じた。

写真上:聞きとり調査の様子
写真中:木工職人への調査
写真下:風力発電と太陽光発電

所属学会と学会での活動

環境社会学会(2015 ~ 19 年理事/ 2011 ~ 13 年・2015 ~ 19 年研究活動委員/ 2013 ~ 15 年編集委員)
日本社会学会,地域社会学会,東北社会学会
International Sociological Association/Research Committee on Environment and Society (RC24)

経歴

1978 年東京生まれ。埼玉県立和光国際高校外国語科,法政大学社会学部卒業,法政大学大学院社会科学研究科修士課程・博士後期課程修了。博士(政策科学)。2001 年より財団法人日本自然保護協会勤務。
2010 年より岩手県立大学総合政策学部講師,2013 年,同准教授。2014 年より信州大学人文学部准教授。

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