私たちの研究は、この腸と腸内細菌の相互作用メカニズムを分子・細胞レベルで解明し、その知見をヒトや動物の健康維持、さらには持続可能な食料生産技術へと応用することを目指しています。
特に、乳酸菌をはじめとする有用腸内細菌に着目し、これらが産生する代謝物や細胞壁成分が、腸管バリア機能や免疫応答、さらにはミトコンドリア機能に与える影響を詳細に解析しています。細胞レベルでのメカニズム解明を進めながら、その成果を機能性食品や家畜飼料といった形で社会実装することで、腸内環境の改善を通じた健康維持や生産性向上を実現しようとしています。 世界人口が2050年に93億人に達すると予測される中、安定かつ安全な食料供給は喫緊の課題です。私たちは「腸内細菌との共生」という生物学的な視点から、健康と食料、ひいては持続可能な社会の実現に向けた解決策を提示していきます。