第3回 信州大学 見本市地域コミュニケーション

第3回 信州大学 見本市

第3回 信州大学 見本市

第3回 信州大学見本市 ~知の森総合展2016~ 上田市にて開催

 信州大学は、平成28年8月30日、上田信用金庫本店内しんきんイベントホールにて、第3回信州大学見本市~知の森総合展2016~(主催:信州大学見本市開催実行委員会)を開催しました。本学の研究成果を発信し、企業などとの共同研究や産学官連携につなげる研究シーズ展で、当日は、5つのキャンパスで活動する研究者らが一堂に会し、計62ブースを出展。県内外の企業をはじめ、行政、金融関係者、一般市民など、計370人(出展者等含む)が訪れ、本学の研究成果の社会還元を目指して、幅広い研究シーズを地域へと発信することができました。

 2014年から始めたこの展示会は、共同研究や産学官連携の推進はもとより、普段は顔を合わせることの少ない、異なる分野で研究を進める学内の研究者同士の情報交換の場として目的も兼ねており、学部横断的な研究の推進に役立っています。

(文・鹿野 なつ樹)

・・・・・ 信州大学広報誌「信大NOW」第101号(2016.9.30発行)より


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酒井 俊郎幹事長

 実行委員会幹事長の酒井俊郎准教授(信州大学学術研究院工学系)は、見本市開催の意図について、「大学にはいろいろな研究を、様々なステージで進めている研究者がいて、その人らがうまく出会えば、社会貢献につながる研究が生まれるのではないかと思っている。研究を社会に送り出すためのひとつの出会いがこの見本市です」と話しました。

 また、「これからも継続的に開催し、社会貢献につなげていきたい」と、力強く今後への抱負を口にしました。

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上田市商工観光部長 倉島氏

 「かつて大学の研究は、大学内の一部の者だけで進められるというイメージでしたが、今の信州大学の研究はそうした次元とは全く異なる」と倉島氏。「地域に開けた研究で、地域社会へ貢献いただくことは非常にありがたい」と述べたうえで、「今後も地域のため、日本のため、ひいては世界のために力を貸してもらいたい」と、今回共催の立場から信州大学への期待を語りました。


見本市

 見本市は62ブースが出展し、それぞれの研究者の研究活動をパネルや実物を用いて紹介。会場はたくさんの来場者で賑わい、ブースを歩く来場者と出展者らが和やかに交流する姿が見られました。




開会式であいさつする濱田州博信州大学長

 開会式であいさつする濱田州博信州大学長。




森山徹助教が進めるユニークな研究

 報道機関向けにイチオシ研究でも紹介された、森山徹助教(信州大学学術研究院繊維学系)が進める、ダンゴムシ、オオグソクムシ、ミナミコメツキガニなど、複雑な脳を持たない虫たちの「心の存在」を確かめるユニークな研究。虫の心のアルゴリズムの抽出にも取り組んでおり、これを解き明かすことで、「人工知能のさらなる改善など、多方向にその結果を生かしたい(森山徹助教)」。




curara

 長野県内では初のお披露目となる、生活動作支援ロボティックウェア「curara®(クララ)」の新試作モデル、パンツタイプのデモンストレーションも行われ、注目を集めました。




森林認証SGECの取得と普及の取り組み

 農学部演習林における森林認証SGECの取得と普及の取り組み。森林認証SGECとは、持続可能な森林管理・経営に関する第三者認証で、農学部の演習林がこれを取得し、実行することで、地域に持続可能な森林管理・経営を普及するための模範となることを目指しています。




消防用個人装備の開発研究

 繊維学部防護服研究会による、消防用個人装備の開発研究。火災という極限熱環境の現象・原理の理解や、耐熱服・消防服内部で生じている熱伝導プロセスの解明、熱傷防止のための衣服構造の開発、消防士が使用する高度な熱防護機能を有する個人保護具の設計・試作・実証などを行っています。




寝姿勢計測装置

 吉田宏昭准教授(信州大学学術研究院繊維学系)らによって開発された、寝姿勢計測装置。人が装置の上に寝ると、沈み込み量と体圧分布が測定され、寝姿勢をリアルタイムに計測できます。このデータ解析を基にして、個人対応型の寝具開発につなげます。

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