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プレスリリース

大学の学術研究成果発信に最適な総合学術情報システムを開発、全世界へ無償提供

信州大学・株式会社メディアフュージョン・株式会社アグレックスは、大学の学術研究成果発信のための最新の総合学術情報システムを共同開発いたしました。

社会や学術コミュニティへ学術研究成果を効果的に発信することは、大学の重要な役割であり責務です。今や多くの大学で研究者総覧をホームページで公開しています。また、最近は所属研究者の研究成果を収録し、インターネットを介して無料で提供する機関リポジトリが注目されています。本学はこの2つを柱に、総合的な学術情報システムを構築することを目指しました。

これまで、研究者総覧の業績リストで論文の題名や著者が分かっても、論文本文を手に入れて読むには多くの時間と手間が必要でした。本システムは業績リストから機関リポジトリに蓄えた本文を無料で閲覧でき、論文から著者のプロフィールを逆引きするなどのブラウジングがスムーズに行なえます。さらに、電子ジャーナル、Web of Science へリンクすることも可能です。

機関リポジトリに蓄積された論文は、一般に知られているGoogle、Yahoo などの検索エンジンにもヒットしやすくなりますので、研究者総覧と機関リポジトリの2 つの柱を連携したシステムの構築は、利用者、研究者双方に有益で将来性のある計画だと考えられます。

開発に当たっては、既に研究者総覧と機関リポジトリとの連携というアイディアを実現している英国サウザンプトン大学電子工学・コンピュータサイエンス学科のサイトから示唆を受けました。
サウザンプトン大学電子工学・コンピュータサイエンス学科

米'TIME'誌編集部が年間を通じて最も活躍した人物'PERSON OF THE YEAR'を2006年は'You'とし表紙に鏡を印刷して新しい社会・時代の到来を象徴的に表しましたように、個がますます主役となる社会と学術コミュニティへ貢献するため、信州大学・株式会社メディアフュージョン・株式会社アグレックスの3者は、本システムのコア部分を国内外に広く無償提供します。これらは、このような新しい社会・時代にふさわしい社会基盤となるシステムと期待されます。

無償提供ソフトウェア

信州大学

1949年に創設された国立大学、学生11,772 人 教員 1,128 人 職員 1,081 人
医学・工学・農学・繊維・理学・教育・経済・人文の全ての学問分野にわたる8 学部から構成される総合大学。
BIOLOGY & BIOCHEMISTRY, CHEMISTRY, CLINICAL MEDICINE,COMPUTER SCIENCE, ENGINEERING, IMMUNOLOGY, MATERIALS SCIENCE,MICROBIOLOGY, MOLECULAR BIOLOGY & GENETICS, NEUROSCIENCE & BEHAVIOR,PHYSICS の分野において、被引用数で世界のトップ1%にランキングされる高被引用論文を産出 (トムソンサイエンティフィックのEssential Science Indicators による)。 早くからSUNS という画像情報ネットワークシステムを構築し、講義や会議に活用していることは有名。
2006年10月から民間CATV 放送局にチャネルを確保し信州大学テレビ(SUTV)を開設*、地域への情報発信にも取り組む。 * 国内大学初

株式会社メディアフュージョン

「日本発」「日本初」の XML データベースベンダーとして、総出荷数 600 ライセンスを越えるネイティブ XML データベース「 EsTerra XML Storage Server 」を中心に、様々な公共団体、企業に XML 関連ソリューションを提供している。

株式会社アグレックス

ITを活用してお客様の業務プロセスの改善・変革を支援するBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスを始めとして、各種ソフトウエア販売、システムの構築・運用まで、幅広く情報サービスを提供。
2004 年3 月東京証券取引所上場、Pマーク、ISMS 認証取得企業。
学術情報関連事業は94 年から開始、05年北海道大学からの機関リポジトリ関連業務受託を皮切りに、DSpace 構築支援・カスタマイズサービスを開始する。

XML(Extensible Markup Language)

文書情報などの言語仕様を定義するためのメタ言語であるマークアップ言語のひとつで、W3Cが国際標準化している。テキストデータでデータだけではなくデータ構造も記述されるため、可読性が高く、データ交換や長期保存に適している。また、文書情報の言語定義であるデータ構造そのものを、定義し直したり拡張できたりできるため、柔軟性に優れている。

ネイティブXML データベース

XML 文書をその構造のまま格納・操作できる XML データベースである。テーブルにデータをマッピングする必要が無いため、設計・変更の手間が軽減でき、かつ、データ構造の追加・変化にも容易に対応できるため、柔軟性・拡張性の高い XML のメリットを十分に活かすことができる。

発表者

野村彰夫(NOMURA, Akio) 信州大学教授 工学博士
信州大学理事(広報・情報・国際交流・渉外担当)、附属図書館長
専門:レーザ遠隔計測,大気環境計測
2002 年-2006 年信州大学工学部長
1984 年-1986 年南極地域観測越冬隊員
館長あいさつ

榊原 淳(SAKAKIBARA, Atsushi) 株式会社メディアフュ-ジョン社長
製造業、コンサルタントを経て、1995年10月、株式会社メディアフュージョンを設立。 2000年よりXMLデータベースの開発、販売を開始し、以後、XML関連ミドルウェアを中心とした事業を行う。2005年、平成17年度 情報通信月間 総務大臣賞を受賞。

岩井 雅史(IWAI, Masashi) 信州大学附属図書館松本合同図書館情報サービス担当
SOAR-RD