Fig.1は円管カプセル内での蓄熱材の融解過程を示したもので，左が単成分蓄熱材，右が２成分蓄熱材である．両者の融解面形状は全く異なっているが，これは２成分蓄熱材では，凝固の際に偏析が生じる結果，液相内に密度成層が形成され多数の分離対流層が生じるためである．すなわち両者で局所熱伝達率が全く異なっている．一般に多成分系の融解・凝固ではこうした現象が必ず生じることから，密度成層内の自然対流熱伝達に関して系統的研究を行っている．

Fig.1は円管カプセル内での蓄熱材の融解過程を示したもので，左が単成分蓄熱材，右が２成分蓄熱材である．両者の融解面形状は全く異なっているが，これは２成分蓄熱材では，凝固の際に偏析が生じる結果，液相内に密度成層が形成され多数の分離対流層が生じるためである．すなわち両者で局所熱伝達率が全く異なっている．一般に多成分系の融解・凝固ではこうした現象が必ず生じることから，密度成層内の自然対流熱伝達に関して系統的研究を行っている．