粥状動脈硬化症では,血管内で発生した脆弱なプラークが突然破裂して,血液の固まりである血栓を作る引き金となり,その血栓が血管を閉塞する危険性が高い。また,剥離したプラークや血栓が抹消に流れて細い血管を閉塞する危険性もある。そこで本研究では,プラークにかかる生体力学的作用を人工代替物でモデル化,実験・数値計算によって解析し,プラーク破壊を引き起こす力学的な因子を検討,プラークの脆弱さを数値化する。
(図:血管病変部モデルの外観と数値計算結果の一部)