若手研究者紹介

プロフィール

鈴木 智
Satoshi SUZUKI

研究分野:
制御工学,ロボティクス,メカトロニクス,自律システム.
キーワード:
UAV,UGV,協調制御
連絡先:
〒386-8567 長野県上田市常田3-15-1
信州大学繊維学部
E-mail: s-s-2208[at-mark]shinshu-u.ac.jp
URL:
http://www.lab4ars-shinshu-u.jp/

職歴:
2008年4月〜
2009年9月:
日本学術振興会 特別研究員 PD


学歴:
2004年3月:
千葉大学 工学部 電子機械工学科 中退

2006年3月:
千葉大学大学院 自然科学研究科 機械システム専攻 修了 修士(工学)

2008年3月:
千葉大学大学院自然科学研究科 人工システム科学専攻 修了 博士(工学)


主な論文・解説:
  • 中澤 大輔, 鈴木 智, 酒井 悟, 野波 健蔵: 小型無人ヘリコプタの編隊飛行制御, 日本機械学会論文集(C編), 74巻747号, pp.2737-2746, (2008).
  • 中澤 大輔, 鈴木 智, 野波 健蔵: 規範モデル追従型モデル予測制御による小型無人ヘリコプタの軌道追従制御, 日本機械学会論文集(C編), 74巻746号, pp.2504-2511, (2008).
  • 鈴木 智, 田原 誠, 中澤 大輔, 野波 健蔵: 動加速度環境下における姿勢推定アルゴリズムの研究, 日本ロボット学会誌, Vol.26 No.6, pp.626-634, (2008).
  • 鈴木 智, 任 之家, 堀田 良和, 野波 健蔵, 木村 學, 坂東 俊夫, 平林 大輔, 古屋 光啓, 安田 憲太: ティルト翼機構を有する4発ロータQTW-UAVの姿勢制御, 日本機械学会論文集(C編), 73巻731号, pp.2012-2019, (2007).
  • 鈴木 智, 辛 振玉, 田原 誠, 小出 義郎, 中澤 大輔, 野波 健蔵: ホビークラス約5kg無人ヘリコプタの解析的モデリングと自律ホバリング制御, 日本機械学会論文集(C編), 73巻726号, pp.562-569, (2007).
  • 鈴木 智, 野波 健蔵, 酒井 悟: モデルフォロイングスライディングモード制御を用いた小型無人ヘリコプタの連続軌道追従制御, 日本機械学会論文集(C編), 72巻721号, pp.2795-2802, (2006).

研究紹介

 近年,ロボットが著しい進化を遂げており,今後もその進化は継続していくであろうと予想されています.そして,そういったロボットの進化に関するキーワードの1つとしてロボットの「自律性」を挙げることができます.「自律」とはすなわち知能情報システムの究極の機能であり,外的に規定・司令されずに自ら行動する能力のことです.「情報の意味理解」,「重要性認識」,「目的・意図の創発・理解」,「自己言及・評価・修復」などを全て併せ持ち,自らすべきことを決め,自らを律しながら行動することができて初めてロボットは真に人間にとってストレスなく助けてくれる社会的なパートナーになることができると考えております.私は,これまで主に「UAV (Unmanned Aerial Vehicle)」という空中ロボットの「自律制御」に関する研究を行ってきており,様々な種類のUAVの自律制御に成功を収めてきました.そして現在では,過去の研究を発展させることによって,人間が指示を与えることなく全ての任務を自らが考えて行う「自律ロボットシステム」を実現することを目標としています.具体的には,地上ロボットと空中ロボットが協調してエリア内の情報収集活動を行う協調制御システムについて研究を行っています.市販のラジコンヘリコプタやラジコンカーにセンサやコンピュータを搭載して,それらを「自律ロボット化」し,ロボット化されたビークルを用いた協調制御の方法論の確立を目指して,日々研究を行っております.

今後の抱負

自律ロボットに関する分野で世界一と呼ばれるような研究室を作っていきたいと考えております.そして,近年世界各地で開催されるようになった自律ロボットの国際競技会で優勝するというのが私の夢です.また,そういった魅力的な研究室を作ることを通して,優秀な学生の育成と輩出をできればいいと考えております.