信州大学

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杉本渉教授が電気化学会学術賞を受賞しました

2018.03.28


授賞式の様子。

 環境・エネルギー材料科学研究所の杉本渉教授が電気化学会学術賞を受賞しました。受賞題目は「スーパーキャパシタおよび燃料電池触媒への応用を展望した導電性ナノシート,ナノ粒子の開発」です。


学術賞は電気化学会(会員数約4500名)の50才以下の正会員の,電気化学および工業物理化学の分野において先駆的な研究業績をあげた個人に贈られる賞です。受賞者は毎年1名です。本賞は学会賞に次ぐ賞であり,ミッドキャリアの個人に贈られる最高の栄誉といえます。

 2018年3月9日~11日まで,東京理科大学葛飾キャンパスにて開催された電気化学会第85回大会において,平成30年度電気化学会学術賞の受賞講演ならびに授与式がとり行われました。

 杉本教授はこれまで同会から平成16年度進歩賞・佐野賞と平成23年度論文賞,関連学会としてはInternational Society of Electrochemistryから平成17年度デノラ賞なども受賞しています。


研究概要:ナノシートやナノ粒子は表面積が大きく、しばしばナノサイズに由来するバルクと異なる物性が現れるため、高機能性材料として注目されています。杉本教授は特異な物性が期待できる低次元ナノ材料に無限の可能性を追求し、電気化学的な蓄電及び発電分野への応用を展望し、ナノシートを中心とした新規ナノ材料の開発に携わってきました。前例がない高い電子伝導性を有する様々な酸化物ナノシート、及びそれらからなる複合体や多孔性電極を開発し、得られたナノ構造体の電気化学特性をスーパーキャパシタや燃料電池触媒へ適用する研究を精力的に行ってきました。とりわけ、RuO2などの貴金属酸化物ナノシートに関する先駆的研究により、二次元ナノ材料を基盤とした新たな概念に基づく電気化学的なエネルギー蓄積および変換を提案しています。

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