Voice

先輩の声

先輩たちはこのコースで何を学び、何を得て来たのか。
本コースの魅力を体験談を踏まえて語ってくれました。

実体験だからこそ見つかる課題と解決策

経済学部2014年度入学

藤島 康介

ローカル・イノベーター養成コースの授業や課外活動は、机上論にとどまらず、現場や課題を通じて理論を実践し、解決策を導き出すまでが学び(Project Based Learning:PBL)となる点に特徴があります。地域で暮らす問題について子育て世代の男性を訪問した際、「実は、仕事や経済面の問題よりも、地域の行事や役職の方が大変かも」、「地域が良くなる手伝いはしたいけど、人が少ない中で若いからという理由でなんでもやるのも無理がある」と言われ、ハッとしました。現場に行き、本音・等身大レベルで理想と現実を観察することで、地域活性は仕事の問題以上に、コミュニティ・社会の仕組みづくりが重要であることを実感したのです。地域での様々なリアルな体験を通じて、ものごとの表面ではなく、本質に近づく視点を学びました。

リアルな取材・プレゼン体験から自己が広がる

教育学部2015年度入学

佐藤 悠

スタートアップ授業の一つ「地域ブランド実践ゼミ」は、地域自治体との共同研究をベースに、自治体職員等の方と一緒に組み立てられている授業です。心理学やブランド論、社会調査の基礎知識を学び、毎回各地から来られるゲスト講師とのディスカッションを通じて知識を運用する力を身に付けます。また、実践活動として私が受講した時は、塩尻市内の企業等に対して地方での仕事・暮らしの魅力や促進要因についてインタビュー調査を実施し、市長や他大学との交流事業で成果発表を行いました。普通であれば会えない方への取材やプレゼンテーションの経験は、その後の自身の活動や学び、人との繋がり方にも大きな影響を与えたと感じています。今回、高年次まで繋がるコースができたことで、参加者はより大きな学び・成長が得られると思います。

地域で知ったことを地域で活かす楽しさ

繊維学部2015年度入学

齋藤 悠介

私が認定科目の授業の1つ「ベンチャービジネス概論」を受講して得たことは2点あります。1点目は信州の事を深く知る事ができた点です。講義では長野県の良さを活かした新商品開発を提案する機会がありましたが、新潟県出身の私は長野県のことは詳しくありませんでした。信州の事を調べているうちに蚕に興味を持ち、主体的に岡谷蚕糸博物館を見学し、博物館の方からお話を伺うことで知識が深まりました。2点目は今後にも活かせる技能を学び評価を得た点です。アイデアの整理術やプロジェクトマネジメントなどの手法を学び、講義を通して実践することができました。その成果を信州ベンチャーコンテストで「蚕の飼育キット」として発表し、奨励賞を受賞することができました。大学で得た学びが学外でも評価されたことは、良い成功体験となりました。

座学では学べない実践という経験

繊維学部2015年度入学

渡部 広機

私は自分の専攻である繊維学、特に生物と機械を扱うバイオエンジニアリングを学ぶと同時に、ローカル・イノベーター養成コースの授業の中で、枠に捕らわれず、様々な課題を解決し自らの能力を向上させることができました。例えば、長野県の企業から商品についての改善を求められた時は、企業からのニーズを理解すると共に、消費者がより手に取りやすくする為にはどのようにするかという事について考えました。この際、授業で身につけたブレインストーミング法や、KJ法などの課題の探求と解決手段のアイデア創出方法、SWOT分析といった戦略分析が役に立ちました。座学だけでは身に付けることができない、実践的な経験を身に付けることができました。この経験は学年を重ねると同時に様々な場面において、私の強みとなっていることを実感しています。

チャンスを掴む!自分を変える!

繊維学部2015年度入学

山下 愛

大学一年生の頃の私は、「なにかやりたい!BIGな女性になりたい!起業とか面白そうだな!」という漠然とした思いがありました。コースの授業を受けて得た一番の学びは、「場数と経験が物を言う」ということです。実際に現場に行って課題解決に取り組んでみると、座学で得た知識がどんなにあっても、社会では通用しない場合が多いということを実感しました。その悔しい経験から、場数を踏み、経験を積むことが大事ということを、身をもって学びました。コースの授業を受けてから、私はとにかく興味あることには挑戦し、苦手なことにもしっかりと向き合い、どんなに年上の人でも自ら話しかけるようになりました。そして、2年経った今、当時の自分では考えられないような体験をし、漠然とした思いが明確な思いになった自分に成長することができました。