Textile Summit 2017

活動報告

3月17日から24日にかけて、履修生14名がノースカロライナ州立大学で開催されたテキスタイルサミットおよびリサーチ・デイに参加しました。
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学生参加報告書 永石智貴(2年)
1:参加の目的
 NCSUにおいて開催されるResearch DayおよびTextile Summit 2017に参加し、NCSU、リーズ大学、香港理工大学の教員や学生等と研究紹介や研究施設見学を通して、現在の研究状況を共有する。そうすることで、各々の交流の促進を図り、自らの繊維分野における知識を深める。
 また、NCSUは海外特別実習(アカデミックインターンシップ)先であるため、その事前準備として実習先の教員および生徒と交流をし、研究状況や生活環境などを把握する。

2:参加した結果得られた課題
 今回、NCSUの研究紹介や研究施設見学を通して、NCSUの研究は実用的な研究が多く、より密接な企業とのつながりが感じられた。NCSUの研究施設には、私たちが日本で訪問した企業と遜色ない設備が設置されており、学生たちがそれを活用していた。私たちの大学にも、Fii施設などに実用的な施設はあるが、なかなか研究で活用する機会はない。そのため、より実用的な研究をするためにはこういった施設を積極的に自ら活用していく必要があると感じた。
 また、NCSUの大学院には留学生が多く在籍しており、特に発展途上の国の人々が多く見受けられた。それに対して、日本からの留学生はほとんど見受けられなかった。これは、日本国内の大学でも十分高いレベルの知識を受けられるからだと考えられる。しかし、今後もしグロバール化を目指すのであれば、日本とは全く違った考え方や文化を理解していかなければならない。そのためには、特に大学院生には、自分自身の研究をより俯瞰的にみれるようにするために、少しの間でも海外で研究する必要性があると感じた。

3:参加した結果得られた成果
 今回、無料開放されている歴史博物館と自然科学博物館も見学した。これらは、かなり大きな施設であり、ノースカロライナ州について学ぶ貴重な機会であった。こういった博物館は、一見研究と関係ないと思われがちだが、学問は歴史的背景が色濃く関係している。これらの自らの学問の歴史的背景を知っていなければ、先を見通した研究はできないと思う。また、学問は同じ分野でも地域や文化によって発展の仕方が違うので非常に興味深かった。また、歴史博物館では、原始時代から順を追って、近代までのことが紹介されていて、昔と今のつながりを認識することが出来て、非常に有益な情報であった。
 今回のResearch DayおよびTextile Summit 2017では、自分自身の研究分野の最新の技術動向を得ることができ、自分自身の研究の幅を広げる良いきっかけとなった。

4:成果を今後の研究にどのように活用するか
 今回、Research DayおよびTextile Summit 2017に参加して、多くの人たちが繊維関連の研究をしていたためか、自分の研究に近い研究もあり、非常に参考になった。また、その分野の最新動向についても論文を交えながら、発表されており、なかなか自分自身では把握しきれていなかった部分も学べた。今後は、彼らの論文なども参考にし、自分自身の研究をよりよいものにしていきたい。
私は海外特別実習先として、NCSUに行くため、今回の訪問の課題および成果を踏まえ、出来る限りの準備をしていきたい。また、大学、学生間だけでなく、企業間とも交流を持てるような研究を進めていきたい。

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