日中韓シンポジウム

活動報告

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7th International Symposium on High-Tech Fiber Engineering for Young Researcher 2015が11月中旬、中国・蘇州大学で開催され、9名のプログラム履修生が参加しました。今回で7回目を数える、日本・中国・韓国の繊維系の若手研究者の交流を目的としたこのシンポジウムでは、それぞれが口頭・ポスター発表や学生同士の交流を行い、充実したものとなりました。

学生の報告より-------------------------------【M1 黒澤 真美】
1. 参加の目的
シンポジウム内でのポスター・口頭発表とそれに伴う事前準備を経験することで、英語での発表と日本語での発表において気をつけるべき点にどのような違いがあるのかを見つけること。また本シンポジウムは、中国・韓国の様々な地域から同年代の学生が集う会である。様々な学習分野の学生が集まるだけでなく、育ってきた国や地域も異なっている。このことから、前提として持っている知識の範囲が異なると考えられる。そのような相手に対し、自分の知っている・伝えたい内容を正確に伝えるために良い話し方や、その糸口を見つけることを目的とする。

2. 会議に参加した結果得られた課題
予想の通り自分とは専門分野が異なる集団の中での発表であった中、理解を得るために主題を簡略化して詳細などにはあまり触れずに研究について話した。その結果、逆にその主題への興味をうまく惹きつけることが出来なかったように感じた。
元々興味を持っていない人の多い集団では、「その主題が聞き手にとって身近なものであると感じてもらうこと」が聞き手の注意を惹くためには必要であるということを認識した。

3. 会議に参加した結果得られた成果
これだけ分野の異なる場で自分の研究について紹介するのは今回が2度目であったが、1度目のときと異なり発表の前に妙に緊張することもなく、比較的落ち着いて発表ができた。
また事前に用意していた内容にこだわりすぎず、当日の様子で内容の踏み込み具合を考え直すことができ、1度目の時よりも聞き手の理解を得ることが出来たと感じた。
これまで非ネイティブ同士で話すときには母国語の訛りが入った英語に翻弄されすぎてしまう傾向にあった。しかし今回の会議では中国・韓国・インド等様々な国出身の学生・教員の話す英語に短い期間で集中して触れたためか、英語を聞き取ることだけに集中せずに自然と内容を聞くことが出来た。
勿論本会議に至るまでも他大学からの出張講座や会議などで、様々な国出身の人が話す言葉に触れていたことの影響は大きいものである。しかし今回のように妙に力むことなく内容理解に集中できた経験は、今後コミュニケーションを忌避する機会を減らすだろうと考える。

4. 成果を今後の研究にどのように活用するか
研究において自分の成果を発表すること、他の人と意見・発想の交換を行うことは研究の幅を広げる重要な機会である。文化や分野の異なる人とうまくやりとりを行えることは、結果的に自分では思いつかないような新しい視点を取り入れることの助けになると考える。
今回のような(日本国内でやり取りをするよりも)偏差の大きな集団で交流を持つことができたという体験は、今後別の機会でも積極性を保つ良い材料となるだろう。

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