愛知工場研修

活動報告

1年生9名は、11月9日~11日の3日間、繊維製品の川上から川下までの製造一連を実際の工場で体験するため、昨年に続き愛知県尾州産地で工場研修を行いました。現場では、高品質で世界に挑戦し続ける企業の姿勢や経営者の方々の生の声を間近で見聞きし、また、実際の製品に触れることができて、とても有意義な研修となりました。
1日目は、毛織物・化合繊織物・ニット服地を製造・販売するテキスタイルメーカーの中伝毛織株式会社と染色整理の匠染色株式会社、2日目は丸編みニットの専門メーカーである宮田毛織工業株式会社、染色加工のリーディングカンパニーの株式会社ソトー、そして自社の紡績工場を持つタキヒヨー株式会社、3日目はトヨタ産業記念館を見学しました。
※工場研修の各企業の画像等は昨年の記事【1】【2】【3】からご覧ください。

学生の報告書より-----------【M1 永石智貴】

1. 参加の目的
実際のものづくりの現場を見学し、優れた製品のものづくりがどのように行われているのかを学び、大学で獲得した知識の現場への応用力を養う。そして、その現場を見学し、感じた疑問点や問題点について議論し、それらの解決方法を学ぶ。

2. 参加した結果得られた課題
今まで自分自身の身の回りにあるテキスタイルに関してあまり関心がなかったが、さらにテキスタイルに関して理解を深め、発展させていくためにはしっかりと意識していく必要があると感じた。また、こうすることによりそれぞれのテキスタイルの技術や創意工夫されている部分を知ることができ研究や今後の学習に役立てることができるように思う。

3. 参加した結果得られた成果
私たちは、今まで大学の実習において編物や織物について学んできた。それらの学んできたことを踏まえて、今回の工場研修では、編物や織物が実際にどのように使われて作られているのか、また、そこにどのような技術があるのかを見学させてもらうことができて非常に貴重な経験になった。実際に尾州地域の様々な会社や工場を見学させていただいて、日本の繊維産地が縮小していく中、尾州地域の特色を生かした高品質で、独自性を持つ活気のあるテキスタイルが多く感じられた。また、質だけでなく量の部分でも省力化や高効率化などの様々な創意工夫が感じられた。織物や編物そして染色において、工程や特性、そしてそこにある技術などを多く知ることができた。

4. 今後の研究にどのように活用するか
今回の工場研修では、テキスタイルが実際にどのようにして作られているのかを見ることができ、またその過程で様々な技術を見ることもできて貴重な経験となった。それにより、今後、今まで私たちの研究であまり関連付けができなかったテキスタイルにおいて、もし実際にテキスタイルで活用するならどの場面でどのように使えるのかを考え、そしてイメージすることが可能になった。また、私たちの研究の視野をさらに広げることができた。なので、今後のテキスタイル発展のために、多様で高品質で独自性のある優れたテキスタイルの開発に貢献できるように、先の未来を見据えた研究をやっていきたいと思う。

« 前の記事へ

お知らせ一覧にもどる

次の記事へ »