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よくあるご質問

GPA制度は、教員のための制度ではなく、あくまでも学生の自主性や自己管理(自己責任)を促すためのものであるため、本制度を円滑にかつ効果的に進める上でも、「学生個人個人が、リアルタイムで自分のGPAを把握しておくことの必要性」など、学生に対しては十二分の注意&説明が必要となります。学生に誤解を招くことなく、かつ、年次末や卒業時に振り返った際に、「GPA制度があってよかったな」と学生たちが思えるような措置や配慮について、十二分にご検討をお願いします。 GPAGPA【02】制度の意義
  •   学生が自分の成績・履修の状況を常にモニターできるようにするのは、現状で十分可能で、GPA導入を機にそのようにすることを考えております。
      しかしそれは成績・履修状況に限られる話です。「GPA制度があってよかったな」と学生たちが思えるような措置や配慮としては、『受講生が納得できる成績評価』(=透明性が高い成績評価)をGPA導入と同時に推進するつもりでおります。GPAは、単に数値をどう出すか、それをどう使うか、ということに過ぎません。むしろ、『受講生が納得できる成績評価』の方に今回の提案の主眼を置いています。

「C」のGPを2.0とすれば(つまり単位を与える下限を2.0とすれば)、現行の「定められた単位を取れば卒業できる」のままでGPAを導入した形にできるのではないだろうか? GPAGPA【03】D評定
  •   現行の評定区分のままそれにGPをあてがうと、Sが4.0、Aが3.0、Bが2.0、Cが1.0となり、単位を与える下限が1.0になります。そうなりますと、北米のGPAではCが2.0(でDが1.0、Fが0)ですので、本学の学生のGPAは北米の学生に比べて合格下限で1.0のハンデを背負うことになってしまいます。ご質問の趣旨は、それを避けるために合格下限のCのGPを1.0ではなく2.0にすればいいのではないか、というご提案であると理解しています。
      そのご提案では、1.0のハンデという問題は回避されます。しかし今度は、「D」がないと、Cの2.0からいきなりFの0に飛ぶため、評点が等間隔でなくなるという不自然な評価体系になる、という新たな問題が生じることになりますので、その方式は考えておりません。

提案の「D」を導入しなくても、単位を与える下限を「C」として、評点範囲を60-64点(ただし、「B」の評定は65-79点とする)とすることで、「十分ではないが合格レベル」として対応可能ではないか?他大学で通用しない「D」を導入して、混乱を招くよりは運用しやすい方法と考える。また、北米方式を国際標準とするのは構わないが、我が国の大学は北米方式ではないので、『国際通用性』に欠ける成績評価システムになるかどうかは別の問題であって、国内での基準に合った成績評価システムを構築することがベストな方法ではないか。 GPAGPA【03】D評定
  •   現行の評定区分のまま(Cを合格の下限として)それにGPをあてがうと、Sが4.0、Aが3.0、Bが2.0、Cが1.0となり、単位を与える下限が1.0になります。そうなりますと、北米のGPAではCが2.0(でDが1.0、Fが0)ですので、本学の学生のGPAは北米の学生に比べて合格下限で1.0のハンデを背負うことになってしまいます。このように、国内の現行の成績評価区分のままGPAを導入すると学生にとって不利になってしまいます。GPAは日本で育った制度ではありません。北米で育った制度ですので、その北米で用いられている評定区分も同時に導入するのが合理的であると考えられます。

「十分ではないが不合格とはしない」(今提案しているバージョンでは「単位を与える」)を意味とするDという評定は日本ではなじみがないもので、それを新たに導入しなければならない理由がよく分かりません。Dは『留保付きの可』であるという説明を聞いていますが、それは何ですか? GPAGPA【03】D評定
  •   Dという評定については、『信州大学のめざすべきGPA制度』 p.4で解説しておりますので、そちらをご覧ください。ここでは、そこで触れていない理由・意味について解説いたします。
      Dは素点としては55~59点に当たるものとして提案しています。そのため、 Dという区分は従来不可としていた学生を合格させるわけですから、個々の授業として見た場合、『留保付きの可』であるDを設定することで、判定を甘くしていることになります。しかし多くの場合GPAは卒業要件(普通はGPA 2.0以上)としても用いられますので、ある授業で低い成績を取った場合、他の授業で高い成績を取る(又は、再履修でC以上を取る)ことが求められます。つまり、個人の成績評定の平均点が2.0以上になるようにすることで、全体として見れば、判定を甘くしたことにはなっておりません。これは、言いかえれば、万遍なく一定の評定を取ることで卒業する学生がいる一方で、Dの科目があっても別の科目が秀でているために平均値として一定の水準を確保することで卒業できる学生がいてもよいことを意味するものとお考えいただければと思います。
      大学評価的に非常に問題がある『再試験制度』が廃止されました。その制度下では、単位認定されなかったものが、その次の学期に再受講することを免除され、もう一度その学期に(制度的な補講などの再教育なしに)試験を受けることができました。『留保付きの可』であるDを導入するということは、この制度で救おうとしていた学生の救済策としての意味も含んでいます。

D評定は継続審議とし、素点による成績制度を3~4年実施し、データ蓄積後に決定すべき。中期計画スケジュール対策としては、進級要件GPAは現行通りの進級者数になる程度の低いGPAの設定から開始し、実績とすれば問題ないのでは? 「D評定を用いた2.0要件」を導入することは現実的でなく混乱が大きくなるだけである。 ある程度素点データを蓄積し、段階的に進級・卒業要件GPAについて、必要に応じてあげていく方法が良い。 GPAGPA【03】D評定
  •   大変有意義なご意見と考えます。それを受け、次のような、データ収集期間を設けて検証した上でGPAを導入する、という計画に変更し、承認されました。(平成23年9月21日教育研究評議会)
    1.新成績評定区分を含むGPAの仕組み全体について、平成23年度中に合意を得る
    2.しかしそれを来年度すぐに発動するのではなく、平成24年度から2年間は、現行の成績評定区分のまま、素点で成績を出すようにし、
    3.そのデータを用いて新制度になったらどうなるかをシミュレーションしてから、
    4.修正すべき部分は修正した上でGPA制度を導入する

D判定の範囲が狭すぎると思います。素点を1点刻みでつけることはしなくてよいとしながらも、D判定の範囲が5点しかありません。範囲が狭すぎてDのレベルを設けた意味がなくなると思います。また、D判定を50~-59→55~-59にした理由の説明もありません。 GPAGPA【03】D評定
  •   D評定は、「多少不得意ではあっても単位は与える。その分GPは低いが、他の科目でよい成績を取ってその分を補いなさい」というもので、救済という意味を含んでいます。救済範囲を現行の不合格区分のどこまで広げるかという問題になりますので、教育の質保証という観点から、今回は5点さかのぼるに留める、という提案をいたしました。

合格水準2.0が確定していないのならば、55~59をD評定として単位認定とするべきでない。 GPAGPA【03】D評定
  •   ご指摘の通り、D評定は卒業要件(や進級要件)とセットになっていなければ意味がないものと考えます。

成績を素点でつけることは構わないが、C判定以上にGPAを導入するのであれば比較的受け入れやすいが、D判定は受け入れがたい。 GPAGPA【03】D評定
  •   修得単位数だけでなくGPAを卒業要件に使う、という理由は、多少の得意・不得意がありその結果成績に多少の凸凹があっても、トータルで一定の水準を保っていればいい、という教育観に基づいています。D評定は、その中で、「多少不得意ではあっても単位は与える。その分GPは低いが、他の科目でよい成績を取ってその分を補いなさい」というメッセージになり、その意味で、D評定と卒業要件とはセットで考えるべきものであると考えております。

専門課程へのD評価制度導入の予想される影響 ・不完全な理解のまま進級してきた学生への、より上位な専門教育が難しくなる。 ・学生に、不完全な理解でも構わないといった間違った認識を促進する。 ・卒業生に、社会への「不良品」のレッテルを貼ることになる。 GPAGPA【03】D評定
  •   D評定を設定するのは、多少の得意・不得意がありその結果成績に多少の凸凹があっても、トータルで一定の水準を保っていればいい、という教育観に基づいたものです。D評定は、「多少不得意ではあっても単位は与える。その分GPは低いが、他の科目でよい成績を取ってその分を補いなさい」というメッセージになります。このように、トータルでは一定以上の水準を保っている、ということを保証するための卒業要件とセットで使って初めてD評定を設定する意味が出てきます。
      ご指摘の3点に関しては、個々の科目という観点ではご指摘の通りと言わざるを得ません。しかし、GPA制度はトータルで成績を問題にするものであり、履修してきた科目全体を見れば、トータルでは不完全でも、不良品でもない、という学生だけを卒業させるシステムであると考えております。

専門課程におけるD評価制度の利用は、各学部の裁量に任せる。 GPAGPA【03】D評定
  •   成績評定区分は学則で規定するものであるため、学部によってDのあるところとないところがある、という状態は考えられません。しかしながら、例えば一定以上のDがある場合には進級させない、という制約を学部の裁量で設けることは差し支えないものと考えます。

導入は致し方ないが、既に導入している大学の状況について情報を提示してほしい。 GPAGPA【04】他大学の状況
  •   GPA制度は北米の大学で普通に行われているものですが、そこでは、今回提案したような、GPAを卒業要件として使うことを前提にD評定を設けている、という形が標準的です。
      一方、国内においては、GPAを導入しても卒業要件としては使わない、(よってD評定もなく、成績評定区分は従来のまま)という形が標準的になっています。
      修得単位数だけでなくGPAを卒業要件に使う、という理由は、多少の得意・不得意がありその結果成績に多少の凸凹があっても、トータルで一定の水準を保っていればいい、という教育観に基づいています。D評定は、その中で、「多少不得意ではあっても単位は与える。その分GPは低いが、他の科目でよい成績を取ってその分を補いなさい」というメッセージになり、その意味で、D評定と卒業要件とはセットで考えるべきものであると考えております。

GPAでは国際通用性が求められるとのことですが、それは何でしょうか? 「国際通用性」という言葉で求められるものは具体的には何ですか? GPAGPA【05】国際通用性
  •   GPAという文脈で、国際通用性として求められるものは次の2点です。
    1.「本学のある学生のGPA値と成績表が、海外の大学のGPA値と成績表に翻訳可能である」という意味で、本学の成績評価システム(特に成績評定区分とGPA算定時の分母)が海外の大学のものと互換性があること
    2.本学の学生が海外の大学で同種類の学科の学生と同程度のGPA値で卒業した場合、 その能力・知識は同等であること
      1はGPAを海外の大学と同じ趣旨・同じ形にすることを求めています。なお、ここでの「海外の大学」は、文部科学省の意図としては事実上北米の大学であると考えておくべきです。
      2は、「専攻が同じでかつGPA値が同じであれば、能力・知識も同等である」という意味で、「教育の成果が同等」という意味での国際通用性を求めている、ということです。
      1では、「翻訳可能」であればいいのですから、評定に使う文字は違っていても差し支えありません。しかし、個々の評定の意味、すなわち素点での水準、は同等のものである(あるいは少なくとも同等の考え方で区分を設定している)ことが求められる、ということになります。また、GPAの計算式では、分母に「不可」「不受講」を含めるかどうかで結果が大きく違ってきますが、国際通用性を保つためには、「不可」「不受講」を分母に含めて計算する必要があります。

GP値が共に4.00なのにA+とAに分けているのが分からない. 最高点を4点から4.3点等の他大学で採用されている点にしてほしい。最高点が4点では、平均点が低くなり、他大学より劣っていると判断されてしまう。 GPAGPA【06】GP値
  •   北米では、権威ある大学はGPの最高値を4.0として設定しており、そうでない大学がそれより高いGP値を設定しているようです。そのため、4.0を最高値とする案を提案いたしました。A+は、「Aの中でも特によくできています」という名誉を与える(がGPはAと同じ)、というオプションとして用意するという提案であるとご理解ください。

GP値が共に4.00なのにA+とAに分けているのが分からない. 最高点を4点から4.3点等の他大学で採用されている点にしてほしい。最高点が4点では、平均点が低くなり、他大学より劣っていると判断されてしまう。 GPAGPA【06】GP値
  •   北米では、権威ある大学はGPの最高値を4.0として設定しており、そうでない大学がそれより高いGP値を設定しているようです。そのため、4.0を最高値とする案を提案いたしました。A+は、「Aの中でも特によくできています」という名誉を与える(がGPはAと同じ)、というオプションとして用意するという提案であるとご理解ください。

GPAを卒業要件に組み入れるかどうかを早ければ平成26年度に決定する、とのことですが、進級要件を部局の判断で導入することは差し支えないでしょうか。当学科では専門科目が立て込んでいるため、「C評定以上でなければ進級はできない、つまりD評定であれば進級できない」といった進級要件としたいのですが? GPAGPA【07】卒業要件・進級要件
  •   GPAをどう取り扱うか、具体的には学部の裁量をどこまで認めるか、については今後の議論を待たなければなりません。しかし、ご質問の趣旨は、当該学部での成績取り扱いで、甘くする方向で独自性を認める、という趣旨ではなく、教育的配慮からより厳しいものとする、という趣旨ですので、そのような裁量が認められるよう働きかけていきたいと思います。

2年次以降においては、3年間を通じて免許取得のための科目をはじめとする単位取得を進めることとなるため、GPAを 進級要件に組み入れることはなじまない。 GPAGPA【07】卒業要件・進級要件
  • 卒業要件化していない状態ではD評定だけでも卒業可能である、という問題を考慮しなければ、GPAを進級要件に組み入れるかどうかは学部の判断になると考えています。オールD評定で卒業可、の問題については、進級要件にせず強力な指導で対処することも考えてよいものと思われます。

進級要件とは学年ごとのことを言うのか、卒業研究着手要件を言うのか。同時に、これまでの成績データをもとにシミュレーションをお願いします。シミュレーションしないと、進級判定を設けることがどの程度意味のあることなのかわかりません。 平成24年度からの進級要件(2.0)、平成27年度からの卒業要件には積極的には賛成しない。現時点ではデータが少なすぎて判断できない。他大学の結果や意見を検討し、まずはGPAをつけて、データを蓄積したうえで、(数年後に)進級、卒業要件への組み入れ、基準点を決定したい。 GPAGPA【07】卒業要件・進級要件
  •   GPAを卒業要件とするかどうかは今後の議論となります。GPAを卒業要件とするということが例え決定したとしても、実際の運用は何年も先になります。その間は、D評定はあるがGPAが卒業要件ではない、という期間が続くことになります。その期間中は、履修した科目が全てD評定である、という状態が理論的には起こり得ますが、単位制度下では、そのような状態でも卒業は可能です。このような状態はもちろん望ましくありません。それを防ぐ一つの手段として、GPAを進級要件にするという提案をいたしました。
      まずはシミュレーションが必要とのご意見ですが、それを受け、データ収集期間を設けて検証した上でGPAを導入する、という計画に変更し、承認されました。(平成23年9月21日教育研究評議会)
    1.新成績評定区分を含むGPAの仕組み全体について、平成23年度中に合意を得る
    2.しかしそれを来年度すぐに発動するのではなく、平成24年度から2年間は、現行の成績評定区分のまま、素点で成績を出すようにし、
    3.そのデータを用いて新制度になったらどうなるかをシミュレーションしてから、
    4.修正すべき部分は修正した上でGPA制度を導入する

「卒業要件=GPA2.0以上」と決定するのはあまりにも性急すぎるのではないでしょうか。試行的にGPA を試算し、この実績を積み上げた上で、妥当性のある卒業要件のポイント(GPA評価点)を決定すべきではないでしょうか。 GPAGPA【07】卒業要件・進級要件
  • GPAを卒業要件化するかどうか、するとしたらその数値はどうするか、を平成27年度までに決定する、という提案です。今それを決定しようとしているのではありません。なお、数値を決めるにあたっては、十分なシミュレーションが必要であると考えています。

毎年の進級判定を実施することには膨大な事務処理費用がかかるため(当学部では過去に実施した経験から、現在では4年進級時のみに進級判定を行っている)、むしろ退学勧告・通告に利用すべき。(例:2年連続してGPA2.00をクリアできない学生は退学) GPAGPA【07】卒業要件・進級要件
  • GPAを退学勧告で使うということは議論しなければならない案件であると考えます。今後検討していきたいと思います。

再履修した科目の成績は、上限をCにすべきではないか? また、CやBを取った学生にも『再履修』を許可するのか?授業によっては受講制限等の問題が生じる可能性があるため、再履修制度における再履修対象者は「D、F」のみの学生としていただきたい。この場合、再履修後の成績が「C+:2.33」以上となることが予想できるが、前年度「C評定:2.00」を取った学生に不公平感が生じないか? 上記事項を考慮すると、再履修後の上書き上限はC=2.0が妥当ではないか:上限C+。その上で、再履修前と再履修後の上位の成績を採用すべき。 GPAGPA【08】再履修制度
  •   Fを取った場合、次年度に(再履修制度とは関係なく)「再び」履修して、がんばった結果Aを取る、ということは十分あり得ますし、その際、リピーターには成績の上限を設けるとしたらそれは非常に不自然なことと考えます。そこから、再履修者に成績の上限を設けないようにしたいと考えております。また、D評定の者が次年度にAを取るということもあり得ることですが、同時に、次年度はFになる、ということも同様にあり得る話です。つまり、D評定の再履修者は、再履修の結果、前年度にはDで合格していたものを、再履修の結果不合格になる、というリスクを冒すことになります。D評定での再履修はそのようなリスクを伴うものですので、再履修の結果よい成績になったとしても、それはC評定であったものに対して不公平である、ということにはならないのではないかと考えます。 なお、GPA制度導入と同時に、成績評価の透明性を高めることを大学の目標として考えています。そこでは、授業の中間段階で自分の成績の予測が立つようにする、という趣旨の「中間評価通知制度」のようなものが具体的な措置となります。それにより、C評定になりそうな学生は、担当教員に「C評定になるのでしたらいっそD評定にしてください。次年度にAをめざします」とお願いすることも(少なくとも理論的には)可能になります。
    ⇒ 再履修については、前年度のものを再履修時の成績で「上書き」するという方向で考えております。もし再履修時がFなら前年度のDがそのまま残る、ということは考えておりません。仮に前年度Dで再履修時にFだった場合にDを生かす、という措置を取った場合、再履修時の成績は誤りであった、ということを認めることとなると思います。
       以上の事情を踏まえ、再履修制度としては次のものを提案したいと考えております。
    再履修制度
    GPの低い科目(授業題目)を再履修し、成績を上書きすることで、学習意欲を高めGPAを上げるための制度。なお、「上書きする」とは、再履修後には再履修前の成績が無効になることを言う。
    ・対象となる科目(授業題目)は、評定が「D」、「F」のものとする。
    ・再履修後の成績評定に上限は設けない。
    ・成績とGP値は、再履修後のものをもととなる科目(授業題目)の成績に上書きすることとする。

『異議申し立て制度』で学生からの申し立てが頻出し混乱を生じる恐れはないだろうか? GPAGPA【09】成績説明請求制度
  •   『異議申し立て制度』(今の検討案では,『成績説明請求制度』という。)の趣旨は、学生に成績評価を上げるための交渉の場を提供する、というものではなく、成績評価の透明性を確保するための手段の一つとして用意する、というものです。学生にそのことを十分理解させた上で、更に、申し立ては個別の授業での疑義であり、その疑義は具体的に申し述べることができるものだけを受理する、という制度にする予定です。
      教員側に立てば、この制度は、窓口を一本化し、判断のガイドラインを設け委員会で審議するようにすることで、教員が個別に対応した結果、最悪の場合訴訟問題に発展する、という事態を避けることをねらったものと言えます。なお、この制度を導入するかどうかに関係なく、今後は、付けた成績の説明責任を確保するため、成績判断の証拠を残しておくことが求められるものと考えられます。

不受講の取扱いをどうするのか明記していただきたい。不受講=「不合格と同等」とすると、「GP=0.0」となり、さらにこの単位数を総履修登録単位数に加算することになると、当該学生のGPAが大きく低下することになる場合も想定される。学生に不利益を被らせない意味でも、「履修撤回制度」について周知徹底を図る必要がある。 GPAGPA【11】履修撤回制度
  •   不受講の取り扱いについては、ご指摘の通り「不合格と同等」ということになります。そのためGPAが低下しますが、対策としては、次の措置を取ることを考えています;
    ・授業開始から3週目までは、履修登録期間(確認期間を含む)とし、無条件で履修の撤回を認める(履修登録をしなかったこととする)。
    ・授業開始4週目から10週目までは、特別な理由(病気など)がある場合、履修撤回を認める(履修登録の記録は残るが、成績評定を『履修撤回』とし、GPA算定の対象とはしない)。

GPAを導入すると学生の安全志向が高まり、幅広い履修が阻害されることになるのではないか? GPAGPA【12】履修行動
  •   GPAがあるために幅広い履修をしないようになる、というご心配については、例えば、いくつかの卒業要件に含まれないような授業を自分で指定してGPAの対象外とする(=「合格」または「不合格」の2値的評定とする)、という制度を設けている事例があります。

GPA制度の導入により、よい成績をもらえる授業に学生が殺到するという事態が予想されるのではないだろうか? GPAGPA【12】履修行動
  •   GPA制度の導入を機に、「納得できる成績」を大学の教育文化にしていきたいと考えております。そのための手段が「累積的評価(≒形成的評価)」で、それは、一回の試験やレポートで成績評価をするのではなく、できるだけ多くの評価機会があり、その累計を最終成績とする、という評価の仕方を指します。個々の評価の機会にその都度成績をフィードバックすることにより、受講生が自分の最終成績に予測がつきまた納得する、というところをねらっていきたいと考えております。
      さて、そのような累積的評価は、担当教員にとってはやりようによっては負担増となります。その負担は、受講生数に比例して増していきます。仮に「楽してよい成績が取れる」という評判が理由で受講生が多いという授業があったとします。累積的評価を大学の方針として実施した場合、そのような授業の担当教員が自分の負担軽減のために取れるオプションは、「楽してよい成績が取れる」という評判を払拭する、というものしかないものと考えられます。こうして、「楽してよい成績が取れる」がなくなって行くことを期待したいと思います。

進級・卒業判定の前に修得単位数の足りない学生から、「救済措置」をとるように申し出があります。このようなことを黙認している状態で(すくなくとも現在はこのようなことを明確に禁止していない)、成績の付け方だけを議論していても成績評価の厳格化には繋がらないのではないでしょうか。 GPAGPA【12】履修行動
  • そのような救済措置を進級、卒業間際に取らなくても済むように、学生が自分の履修状況をモニターすることもGPAの精神には含まれているものと理解しています。また、GPA導入に当たっては、ご指摘のことがないよう指導する履修指導制度についても提案していくつもりです。

GPAを導入すると、成績評価が甘い科目を選択的に取得することが懸念されますが、このようなことに対する対応が資料のなかで検討されていないように思います。○○学科では、すべての科目をまず受講するように指導していますが、この方針ともかみ合いません。ほかにもGPAを導入すると懸念される弊害があるかもしれません。諸外国の事例を検討し、どのように対応しているのか教えて欲しい。 GPAGPA【12】履修行動
  •   成績評価が甘い授業があったとしたら、ご指摘のように受講生が集中することが懸念されます。しかしその授業担当者は、自分の授業に学生が集中しているのは評価が甘いからである、ということを認識するでしょうから、集中することを避けるために甘すぎる評価をしないように改善するとは考えられないでしょうか?
      GPAがあるために幅広い履修をしないようになる、というご心配については、例えば、いくつかの卒業要件に含まれないような授業を自分で指定してGPAの対象外とする、という事例があります。

今回の提案で、到達度による成績評価の具体例が示されていますが、現行の評価(秀、優、良、可)に近い半面、良と可の区分が曖昧になっているといった感が否めません。 B+、B、B-やC、C+の評価の違いについても具体例を示していただきたい。 GPAGPA【13】到達度による成績評価
  •   ご指摘の具体例は、評価区分をこの例の水準に合わせて設定してください、という趣旨のものではありません。授業の目的に照らして、「ここまでできればこの成績」という大まかな水準を受講生に示してください、という趣旨の具体例です。
      GPA制度の導入は、成績評価の厳格化を目的としています。本学では、成績評価基準を授業ごとに見える化し、それによって成績評価の透明性を高める、というやり方で厳格化を目指すことを考えております。この具体例は、そのような趣旨のものであるとご理解ください。
      Aに対してA-、Bに対してB+は、「成績をつける際にそのような差を表現する必要がある時のためにそのような区分を用意しておく」という趣旨のものです。そのような細かい区分を網羅的に使っていただくことを求めるものではありません。必要があれば使う、というご理解でお願いします。そういう趣旨ですので、例えばB+は、「Aにするほどではないが他のBの学生よりは上である」ということを表現したい時にB+をつける(ことができるよう区分を設けておくが、使わなければならないというものではない)ということになります。

D評定(55~59点)について、科目ごとに取扱いを分けることを可としたり、または進級の対象外とする等の措置を講じると、卒業判定等の業務が複雑化することが予想されます。この場合の対応をご検討いただきたい。 GPAGPA【14】その他
  • (科目ごとに取扱いを分けることを可としたり、または進級の対象外とする等の措置を講じるかどうかは別として、仮にそういう決定をした場合)GPAに関する扱いを授業ごとに最初に登録しておけば、事務的な対応については特に支障は生じないものと考えております。

「素点は1点刻みでなくともよい」旨が示されていますが、そもそものGPAの趣旨から外れた措置であるといった感が否めません。 GPAGPA【14】その他
  • ご質問の趣旨を分かりかねますが、GPAはあくまで成績評定(A、B、etc.)を数値化するということであって、その成績評定が素点で表現されているかどうかとは別次元の概念であると理解しております。

GPA制度の趣旨や効果は十分理解できますが、「教育」中心の先生方が主体となって原案作りを担当されているが故かもしれませんが、学部の一般教員の教育に割ける時間があまり考慮されていないように感じます。今回、GPA制度をご検討いただいている先生方のご苦労はお察ししますが、特に、実験・実習・演習などを数多く開講している理系学部では、せっかくの制度が形骸化してしまう(点数さえ付けておけばよいとする)恐れも懸念されるのではないでしょうか。 GPAGPA【14】その他
  •   GPA導入は、成績評価の厳格化を目的としています。本学では、成績評価基準を授業ごとに見える化し、それによって成績評価の透明性を高める、というやり方で厳格化を目指すことを考えております。
      GPA制度を導入するかしないかに関係なくもちろん成績はつけなければなりません。その成績のつけ方に関し、透明性を高めるということは、GPA制度を導入するかしないかに関係なく進めていかなければならない課題であると考えています。

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