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「没後5年北杜夫展~作品に描かれた信州松本」見どころ紹介(11月7日まで)

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信州大学附属図書館では、「没後5年北杜夫展~作品に描かれた信州松本」を開催しています。これから見学を考えている方のために、本展の見どころを紹介します。

〇旧制松本高等学校と北杜夫
ボロ学生服姿や本を読む様子、恩師と並んだ写真などにより、旧制松本高等学校時代の北杜夫がよみがえります。旧思誠寮や市内を走っていた路面電車の写真、当時の日記や詩篇により、ありし日の記憶を呼び起こす展示です。

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〇山々を愛した北杜夫
『どくとるマンボウ昆虫記』『幽霊』などをはじめ、信州や松本を描いた文章の抜粋と迫力のある写真約20点を通して、北杜夫の世界を視覚的に表現する試みです。作品に描かれた世界を通して、見る者を信州の美しく雄大な山々へ誘います。

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〇自筆短歌とエッセイ原稿、絵画
北杜夫の自筆の短歌やエッセイ原稿、絵画など、貴重な資料を展示しています。旧制高校時代に梓川を詠んだ短歌掛け軸2点とエッセイ原稿1点は、北さんと交流のあった信州大学卒業生で昆虫学者である平沢伴明さんから当図書館に預託されたものであり、今回が初公開です。

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〇北杜夫文庫から
600冊以上ある北杜夫文庫の中から、信州松本ゆかりの書籍を中心に展示しています。『どくとるマンボウ青春記』の著者サイン入本、北杜夫が旧制高校時代に使っていたドイツ語参考書、『幽霊』や『少年』の私家限定本などをご覧になることができます。
※「北杜夫文庫」については、こちらをご覧ください。⇒ 「北杜夫文庫」紹介

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本展を通して、北杜夫作品の魅力を知ることができるとともに、作品を通して信州松本の魅力を再発見できる展示となっています。信州大学附属図書館 中央図書館1階 展示コーナーにて11月7日(月)まで開催していますので、ぜひ一度お越しください。