来場者に諏訪湖の水質について解説を行う、宮原裕一准教授(大気水環境・水生生態系研究部門 部門長) 地域の皆様からご質問やご意見をいただきました。

 山岳科学研究所 山地水環境教育研究センターでは、平成29年7月8日(土)に一般公開を行いました。このイベントは諏訪湖畔に位置し、諏訪湖の水質浄化、その生態系の解明など、諏訪地域の自然環境に関する調査研究を行っている同センターの研究を紹介するほか、地域の皆様をはじめ多くの方に、豊かな諏訪湖を取り戻すため、さまざまな研究が進められていることを理解していただくことを目的に毎年開催しています。

 今年も研究者・学生による研究紹介をはじめ、諏訪湖の生き物等に親しみ、理解を深めていただけるよう、諏訪湖に生息するプランクトンを顕微鏡や肉眼で観察したり、湖底に生えている水草などに実際に触れあうことができる展示ブースが設けられ、学生らからはそれぞれのブースにて丁寧な説明が行われました。

 当日はおよそ50名もの方をお迎えすることができ、訪れた小学生からは、普段目にすることがない水草の一部を触って、見た目と違い硬かったことや、顕微鏡で見た動物プランクトンに目があったことなどへの驚きの様子がみられました。

 昨年は諏訪湖のワカサギ大量死のニュースが紙面を賑わせました。同センターでは40年以上も続けている諏訪湖の定期観測など、今後も関係機関と連携を図りつつ、より良い諏訪湖となるよう調査研究に取り組んでまいります。

6種類の展示ブースでは、研究者・学生から説明が行われ、また様々な情報交換の場となっていました。

顕微鏡を使いプランクトンを熱心に観察

月に数回実施している諏訪湖の定期観測で使用する機器の体験ができるブース

スタンプラリーですべての展示ブースをまわると、学生が試行錯誤した手作りの水草のしおりがプレゼントされました。