信州ブックレットシリーズ002
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20ビス,恩恵を,さまざまな場面で受けておると。一つは原材料です。原材料は,木材であるとか,食品会社でありましたら,水であるとか,魚であるとか,そういったものすべて,自然の恵みとして供給を受けておるというものです。技術の面で言いましても様々なヒントを受けることができると。建設業なんかで言いますと,土地など自然環境を利用して事業を興しておる,そういうことでありまして,さまざまな恩恵を受けておるわけです。 一方,企業活動に伴いまして,そういう生態系に対して大きな影響を与えて,劣化させておるというふうな関係だということを,まず理解するのが大事だとと思います。 生態系サービスについて少し補足しますと,これは2005年に国連のほうで取りまとめましたミレニアム生態系評価によるもので,ようやく5年ほどたって一般的に知られてきたところなんですけれども,様々な恩恵を我々は受けておると。それを改めて認識してみる必要があるだろうということです。 上からいきますと,供給サービスという,食料とか水とか,木材,繊維,そういったものを受けておると。調整サービスと言いますのは,気候の調整とか洪水,あるいは疾病の制御とか水の浄化。これらは,すべて生物多様性

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