信州ブックレットシリーズ002
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18 生物多様性条約締約国名古屋会議(COP10)での取組と生物多様性条約 次に,この10月に生物多様性条約の締約国会議が名古屋市で開催されます。10月18日から始まりますが,開催期間中に行います経団連を中心としました産業界の取組について,少し紹介させていただきます。 一つは,技術の面でどういうことができるのかということを展示会でお示しするもので,ナゴヤメッセというものをやります。これは10月27日から4日間の予定で行います。 それからCOP10の周辺会場で,テントを建てて様々な団体のブースをつくるわけなんですけれども,そこに経団連のブースも設置をさせていただいて,これまでの協働事例とか,現場の写真なんかを展示させていただく予定です。 それから10月26日にはWBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)とかIUCN(国際自然保護連合)等と一緒に「ビジネスと生態系に関する国際対話」を開催させていただく予定でございます。そういうことでCOP10に臨むことにしております。 この生物多様性条約会合とか,あるいはCOP10について,少し補足をさせていただきますと,条約自体には3つの目的があります。生物種の保護,生物資源の利用,遺伝資源の衡平な利用というのが3つの目的でございます。どちらかというと,保護だけに焦点が当たりがちなんですが,それをいかに持続的に利用していくかという問題と,経済問題につながる遺伝資源をどのように衡平にその利益を配分するかというものも,条約の重要な

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