信州ブックレットシリーズ002
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17企業における「CSRと生物多様性保全」の取組 3点目は,自発的かつ着実に取り組む。経団連なんかは,特に規制に対してちょっと違和感を持っていますので,自主的ということばを特によく使うんですけれども。国の規制にかかわらず,積極的に取り組んでいくという姿勢を示して,やっていきましょうということです。 それから,必ずしもすべての事業,会社が,直接的に自然破壊につながるような行動をしているわけではありませんので,そういったことの有無にかかわらず,社会貢献としてやっていく部分が必要だろうということを書いております。 4点目は,「資源循環型経営を推進する」ということなんです。これ,後ほど,私どもの会社の事例のところで紹介させていただきたいんですが,生物多様性の問題というのが,単にそれだけのことではなくて,温暖化問題であるとか,資源の有効活用といった3Rの視点と当然リンクするものだということを意識してここに示しております。 5点目は,技術の活用ということで,先ほど少し事例を示させていただきましたが,生物多様性の保全に寄与する技術をどんどん開発していって,普及に努めるという,本業との関わりという部分を入れております。 次は6点目,先ほどからの例でございましたように,NPOとか研究者とか行政との連携というのが求められる,企業だけでやることについては限度があるというふうなことを示しております。 7点目は,そういう社会づくりに向けて率先して行動するという心構えを新たに書いているところです。 私どもの,昨年の3月の発表以来,これに賛同していただく企業というのを募っておりまして,パートナーシップというふうな位置づけで進めているんですが,今,400社ぐらいが,この趣旨に賛同していただいているという状況でございます。

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